宇治 雅記特任助教
UJI Masanori
理学系研究科 化学専攻 化学科
| メールアドレス | m.uji@chem.s.u-tokyo.ac.jp |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5841-4362 | 24362(内線) |
| 居室 | 化学本館1404 |
| 外部リンク |
研究分野
光化学、スピン化学
研究テーマ
励起三重項のダイナミクス制御に基づく光スピン化学
研究内容の概要
光を吸収した分子は、基底状態とは異なる励起状態へと移ります。この励起状態では、電子配置やスピン状態が変化し、通常の安定分子では表に現れにくい量子的な性質が、反応性や発光特性として顕在化します。とりわけ励起三重項状態は寿命が比較的長く、分子間でのエネルギー移動やスピン変換、化学反応と深く結びつくため、光機能を設計するうえで重要な役割を担います。一方で、その振る舞いは周囲の分子環境や集合状態に強く依存し、古典的描像だけでは捉えきれない複雑さを示します。私はこのような励起三重項のダイナミクスに着目し、その制御を通じて新たな光スピン機能を引き出す材料開発に取り組んでいます。より具体的には、近赤外光を可視光へ変換するフォトン・アップコンバージョン材料の開発や、生体深部に届く長波長光を用いて局所の情報を高感度に読み出す生体量子イメージングへの展開を進めています。将来的には、生体内の微小環境や分子挙動を非侵襲的に可視化することで、生命科学や医療診断に資する新たな計測基盤の構築を目指しています。
キーワード
フォトン・アップコンバージョン、オプトジェネティクス、励起三重項、TADF

