田代 省平准教授
TASHIRO Shohei
理学系研究科 化学専攻 化学科
メールアドレス | tashiro@chem.s.u-tokyo.ac.jp |
---|---|
電話番号 | 03-5841-4604 | 24604(内線) |
居室 | 化学東館地下1階0027号室 |
外部リンク |
研究分野
錯体化学、超分子化学
研究テーマ
機能性メタロマクロサイクルをビルディングブロックとした新規ナノ集積構造の構築オキシム骨格を基軸としたメタロペプチドフォルダマー、メタロマクロサイクルの設計
研究内容の概要
新たな構造モチーフを有する分子を設計・合成することにより、それら分子自体の興味深い性質・機能を探索している。さらにこれら分子を自己組織化させることによって新たな超分子構造を構築し、機能性分子材料へと展開することを目指している。具体的な構造モチーフとして芳香環からなる大環状配位子に着目しており、構造柔軟性や構造サイズにフォーカスしながら、新たな大環状配位子を設計・合成している。例えば柔軟な大環状配位子の場合では、Pd(II)塩と錯体形成することにより三核錯体を形成し、さらにそれらが自己組織化することによって、複雑な細孔形状を有する多孔性結晶が生成する。これまでに、結晶細孔の構造特性を活かした様々な分子配列や空間修飾法について報告している。また、菱形の剛直な大環状配位子を用いた場合では、環内に2つの同種・異種金属イオンを選択的に配列化することができる。さらに、この配位子の外周部を適切に化学修飾したところ、この配位子もしくは金属錯体が溶液中で自己積層することによって、長さ数マイクロメートルのナノファイバー構造が得られることを見出した。環状構造以外にも、金属イオンとの錯体形成を介して自発的に折れたたまれるペプチド様鎖状分子を設計し、金属イオンを含んだ様々な二次構造の形成について研究を行っている。
キーワード
マクロサイクル/金属錯体/結晶/オキシム/自己組織化