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瀧川 晶

瀧川 晶准教授
TAKIGAWA Aki
理学系研究科 地球惑星科学専攻 地球惑星物理学科 地球惑星環境学科
メールアドレス takigawa@eps.s.u-tokyo.ac.jp
電話番号 03-5841-4523 | 24523(内線)」
居室 理学部一号館 中央棟734号室
外部リンク

研究分野

宇宙鉱物学・実験宇宙物理化学・銀河物質循環学

研究テーマ

研究内容の概要

恒星は進化の終わりに大量のガスや星周ダストと呼ばれる鉱物や有機物などの固体微粒子を星間空間に放出し,それらが次世代の恒星・惑星系の原材料となります.太陽系も今から46億年前に,ダストやガスから形成しました.そして,やがては星間空間へ物質を供給する側となるでしょう.こうして物質が恒星と星間空間でやりとりされながら進化することを”銀河物質循環”とよびます.
始原的隕石中には,ごく稀に太陽が生まれるより前に形成した星周ダストの生き残り(プレソーラー粒子)がみつかります.プレソーラー粒子一粒一粒に残された形成・変質の履歴と,銀河系でおこるダストの形成や変質の一般的描像を比較することによって,太陽系原材料の銀河系における特殊性・普遍性が明らかになり,銀河物質循環における太陽系の位置付け,そして我々の太陽系そのものへの理解が深まるでしょう.
そのために,(1)隕石中に含まれるプレソーラー粒子の鉱物学・宇宙化学分析,(2)宇宙環境を模擬したダスト形成・変質実験,そして,(3)進化末期の恒星や原始惑星系円盤でのダスト形成に関する観測,を組み合わせた研究をしています.太陽より一世代前の恒星から太陽系形成までの歴史を物質科学的証拠を伴って明らかにすることで,天文学と地球惑星科学の境界領域を開拓し,銀河系における太陽系の新しい位置づけを構築しようとしています.

キーワード

実験,隕石,プレソーラー粒子,鉱物,観測