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現代科学史概論

大学院教育高度化プログラム(学部・研究科共通科目)

現代科学史概論Ⅲ(Sセメスター2単位)

今年度の現代科学史概論は、オンライン講義(Zoom)を実施します。
詳細はUTASのシラバスを参照してください。

使用言語

日本語

講義の趣旨

理学の本質は、宇宙、物質、生命、地球をどのように認識するかという点にある。先人が悪戦苦闘して到達した認識は、「概念」という形で、現在の理学の基礎を成している。本講義では、各専門分野における重要概念の形成過程に焦点を当て、科学史論的な立場から、オムニバス形式で分かりやすく解説する。

日程及び講義概要

7月24日(水)

時間 講師・講義題目
9:00-12:30

岡 良隆 先生(生科)
「生殖と性行動の中枢制御の歴史」

生殖と性行動はいずれも脳(中枢神経系)とホルモン(内分泌系)の協調により巧みに調節されている。本講義ではその研究の歴史について概説する。
13:30-17:00

岡本 拓司 教授(総文)
「日本から見る近現代科学史」

日本が科学を大規模に導入したのは19世紀末になってのことであるが、これは近代科学の世界に非西洋圏の国が初めて本格的に参加したことをも意味した。日本の歩みに沿って近現代科学史の展開を読み解いていく。

7月25日(木)

時間 講師・講義題目
9:00-12:30

星野 真弘 先生(地惑)
「宇宙空間物理学の科学史」

20世紀中頃の宇宙開発の幕開けにより、ロケットや人工衛星による宇宙空間の観測が可能となり、高温希薄なガス(プラズマ)で満たされている宇宙の理解が急速に進展した。先人たちが挑んだ宇宙空間解明のサイエンスについて概観する。
13:30-17:00

塩谷 光彦 先生(化学)
「超分子と生命分子の交差点 - 化学合成の歴史と未来 -」

化学合成には、周期表の約70種類の実用元素とそれらを結ぶための知識と技術、そして豊かな表現力が求められる。本講義では、超分子と生命分子の接点から生まれた化学合成の歴史を解説し、未来の挑戦的課題について考察する。

7月26日(金)

時間 講師・講義題目
9:00-12:30

尾中 敬 先生(天文)
「スペース赤外線天文学と星間物理」

赤外線天文学は20世紀後半から地上、衛星観測により急速に発展してきた。ここでは赤外線衛星観測の発展とそれにより明らかになってきた宇宙の描像について、最新の観測も含めて紹介する。
13:30-17:00

樋口 秀男 先生(物理)
「生物科学の歴史」

生命科学の歴史を、近代(17世紀以降)・現代(20世紀以降)・未来、に分けて歴史のつながりをひも解いてゆく。特に、技術の進歩が新しい分野を開拓するツールとなることが多いことから、新しい分野の開拓に技術がどのようにかかわったかを議論する。

場所

オンライン講義(Zoom)を実施します。
詳細はUTASのシラバスを参照してください。

履修登録

履修を希望する学部生及び大学院生は、Sセメスターの履修登録期間(4/5-4/19)にWEB上(UTAS)で申し込んでください。【科目番号:0590043(学部生)/35620-4003(大学院生)】

WEB上で履修登録をしなかった場合には、7月23日(火)までに理学部1号館東棟2階275号室の学務課カウンターにある履修登録用紙により申し込んでください。

成績評価

各講義のレポートまたは小テストの評価により行います。各講義は、前半に講義、後半30分でレポートまたは小テストを実施します。