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専攻紹介

理学系研究科

人類は数百万年前に2足歩行を始めて以来、身の回りに起きる自然界の出来事に好奇心を持ち、その謎を解き明かすことで生活を豊かにしてきました。理学部・理学系研究科は、あらゆる自然界の根源的な問いを探究し、日本や世界を牽引する理学の研究と教育の中心として、数多くの成果と人材を輩出しています。私たちは、理学部・理学系研究科が培ってきた良き伝統を生かして、人類の叡智をより進化させた社会の持続的発展を目指す教育と研究を展開していきます。


物理学専攻

理学系研究科物理学専攻は、素粒子・高エネルギー物理学、宇宙物理学、流体・プラズマ物理学、量子エレクトロニクス、生物物理学、人工知能など、物理学の最先端で研究したい人にとって世界最高の選択となる専攻です。本郷キャンパスとその周辺にある研究施設には、130名もの教授陣が在籍し、刺激的な環境のもと、果てしない科学研究への挑戦をサポートしています。3人のノーベル賞受賞者を輩出した本専攻は、東京大学のスローガンである "Discover Excellence "を体現しているのです。


天文学専攻

近年、天文学は飛躍的な発展を遂げています。天文学専攻では、理論から観測、実験まで、 さまざまな分野に挑戦したい学生に、勉強と研究に打ち込める環境を提供しています。修士課程では、必要な知識と方法論を身につけることに重点を置き、博士課程では、一人の独立した研究者として世界水準の研究ができるようになるためのカリキュラムを用意しています。天文学を独立した専攻として設けている日本の大学院は多くありません。本専攻は、 国立天文台や宇宙科学研究機構の教員も併任として含み、研究範囲や教員数において、 天文学の世界的な拠点機関となっています。


地球惑星科学専攻

地球惑星科学専攻は、空間的には地球内部から深宇宙まで、時間的には太陽系の誕生から地球の未来まで、幅広い研究領域をカバーしています。教育や研究においては、論理的な思考と学際的で広い視野を奨励しています。大気海洋科学、宇宙惑星科学、地球惑星システム科学、固体地球科学、地球生命圏科学の5つの基幹講座と多くの附置研究所や外部研究機関等が連携する、幅広く多様な研究教育環境が整っています。大学院修了者は、研究・教育・行政・産業などさまざまな分野で活躍しています。


化学専攻

化学専攻には、2つの使命があります。一つは、自然界の化学現象を理解するための基礎研究を行うトップクラスの科学者を育成すること。また、持続可能な新素材の開発に携わり、社会に直接貢献することも使命のひとつです。この2つの目的を達成し、国際的かつ高度に連携した化学の諸分野に挑戦する学生を育成するために、講義はすべて英語で行われています。最先端の専門機器を備え、他の多くの大学院や研究施設と連携している化学専攻は、教育を受け、科学的努力を追求する情熱と責任を持つすべての人に、リソースを提供しています。


生物科学専攻

分子構造から小器官、細胞、生物、生態系に至るまで「生命」を研究する生物学は極めて多様なため、生物科学専攻は全国に研究所と提携研究機関の幅広いネットワークを持っています。実験・実習を重視したカリキュラムで、修士課程は84名、博士課程は44名の学生を受け入れています。入学後は、80ある研究室で充実した指導が受けられます。生物学研究の世界にはさまざまな可能性があるため、授業やワークショップ、リトリートなどを通じて知識を深めながら、各自の研究プログラムを進めるという自由な雰囲気が醸成されています。