國枝 武和准教授
KUNIEDA Takekazu
理学系研究科 生物科学専攻 生物学科
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研究分野
極限生物学
研究テーマ
動物(クマムシ)の極限環境耐性の分子基盤の解析
研究内容の概要
水は生物の生存に必須の物質であるが、クマムシを始めいくつかの動物種は水の欠乏に耐えることができる。陸生クマムシの多くは乾燥すると脱水して縮まり、ほとんどの水分を失った乾眠と呼ばれる状態に移行する。この状態のクマムシは生命活動をまったく示さず、驚異的な極限環境耐性を持つことで知られる。乾眠状態は給水によって容易に解除され、通常の生命活動を再開する。 乾眠への移行と復帰は、生命活動という動的なシステムが乾眠という静的安定状態と可逆的にスイッチできることを示しており、生物学的に興味深い現象であるが、その分子機構には不明な点が多い。乾眠機構の解明は応用面(臍帯血など有用な細胞あるいは器官の乾燥保存等)に資することも期待され、本研究では乾眠機構を中心にクマムシの極限環境耐性の分子機構の解明を目指している。
キーワード
クマムシ、緩歩動物、乾眠、極限環境耐性、ゲノム