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学生たちの声

憧れの日本で、ビッグデータ時代を切り拓く

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理学部情報科学科4年
(情報理工学系研究科・中田研究室所属)

チャン・ヴァン・サン

TRAN Van Sang

FROM

ハノイ工科大学情報工学部

ベトナム

――どんな研究をされていますか?

並列計算機を用いてビッグデータ処理を効率化する方法を研究しています。

「IoT(Internet of Things)」の技術も広まり、大量かつ多様なデータが頻繁に取得できるようになっています。それを有効活用するにはビッグデータの効率的な処理が欠かせません。人工知能(AI)の核となる機械学習においても、ビッグデータが重要なカギを握ります。

課題は、並列化のコストをどう最小化するかです。ひとつの仕事を複数人で分担するにも、うまく分担しなければ余計時間がかかります。並列資源を有効活用する方法を見つけるため、大学院に進学して研究を続ける予定です。

――――留学を決めたきっかけは?

小学生のころから日本への憧れがありました。ベトナムでは、ホンダやソニー、東芝などの日本製品が人気です。いつか日本に留学したいと、ハノイ工科大学では日本語や日本文化について学びました。3年生のとき、日本の文部科学省の国費外国交人留学生制度のことを知りました。日本での1年間の日本語教育と大学に通う4年間、奨学金が支給される制度です。航空券も支給され、授業料も免除されます。大学を退学してこの制度に応募しました。

――――東大理学部の印象を教えてください。

留学生の先輩から、東大は素晴らしいと聞いていました。現実はその言葉どおりです。先生の知識は桁外れで、授業の内容も高度です。同級生たちもみな頭がよくて刺激になります。今はベトナム人の東京大学留学生会の会長も務めています。同郷の先輩・後輩たちとの交流も含め、日本での学生生活を満喫しています。

※2018年理学部パンフレット(2017年取材時)
文/萱原正嗣、写真/貝塚純一

理学部情報科学科4年
(情報理工学系研究科・中田研究室所属)
Sang Van Tran
チャン・ヴァン・サン
ベトナム生まれ。2010年ハノイ工科大学情報工学部入学。13年に退学し日本の文部科学省の国費留学生として来日、東京外国語大学留学生日本語教育センターを経て14年東京大学教養学部入学。16年より同大学理学部。18年4月より同大学大学院情報理工学系研究科修士課程に進学予定。
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