みなさんが情報科学科で学び、研究する分野は、計算の基礎理論からプログラミング言語、グラフィックス、ビジョン、コンピュータアーキテクチャ、機械学習、バイオインフォマティクスまで多岐にわたります。
ここから情報処理の原理や理論的な背景を知ることにより、何もないところからモノを作ることのできる優れた技術力を身につけることを重視しています。
この過程で培われた基礎体力は、将来、みなさんがどの分野に進んでも大きな役に立つことでしょう。
【学科の特徴】
コンピューターの原理や背景を知り、ゼロからモノをつくる力を身につける
工学部の情報系の学科との違いは何かとよく質問されますが、それは情報「そのもの」を対象とし、コンピュータ・計算に関する理論からシステム・応用までを体系的に学ぶことができる点にあります。たとえば情報科学科では、コンピュータのCPU・ハードウェアからコンパイラやアプリケーションまでを設計・実装する実験がありますが、このようにコンピュータをゼロから作り出す経験は他学科にはない独自のものです。また、工学部が比較的実用的な応用に重きを置いているとすれば、理学部情報科学科は原理や理論に重きを置いていると言えるでしょう。
コンピュータ分野の先端的な研究をおこなう情報科学科ですが、学部教育では、その前提となるコンピュータの原理や理論的な背景を知り、ものごとを抽象化してとらえる力、また何もないところからモノをつくる技術力を身につけることを重視しています。土台から勉強することは回り道のように思えるかもしれませんが、卒業後どの分野に進んだとしてもこの基礎体力が必ず役立つはずです。