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活動報告

活動報告(2017年度)


2017年8月2日
サイエンスカフェとミニ講演会を実施しました。

チリ、ブラジルに渡航した本学学生とブラジルからの学生らが、オープンキャンパスのイベントの一部として、サイエンスカフェとミニ講演会を開催しました。
本学では、年に一度、高校生やその保護者、高校教員など一般の方を対象として模擬授業や研究室紹介などを行い、大学を知って頂く機会(オープンキャンパス)を設けています。沢山の方が来場する折角の機会に、科学を通じた日本とラテンアメリカの交流を実際に現地に赴いた学生に紹介してもらおうということで、この度の開催に至りました。来場された方々が気軽に質問でき、時間の制限も少なくリラックスした雰囲気の中で学生との会話を楽しめるサイエンスカフェ形式のポスター発表と、さらに科学的な分野に踏み込んだ研究紹介を含むミニ講演会を行ないました。

サイエンスカフェでは、本事業でチリまたはブラジルに研修にいった学生らが、自らの研究内容と滞在した国での経験をポスターを使って来場者に分かりやすく説明しました。なぜ自分の研究が日本から遠く離れた南アメリカの国で現地の人と協力して行う必要があるのか、科学の知識を用いながら、時には面白いエピソードも交えて紹介しました。また、ブラジルから来日中の学生(日本の学生が通訳として参加)も英語で自身の研究とブラジルの紹介をおこないました。来場した高校生は、最初は恥ずかしそうにしていましたが、徐々に緊張が和いだようで時間が経つにつれて積極的に質問を投げかけ、学生との会話を楽しんでいたように見えました。
会場が工学系だったこともあり、「ものづくり」に興味がある方が多くご来場されました。理学系の校舎で行われるオープンキャンパスに例年参加している学生からは、「理学系の校舎で天文学について質問される時は、惑星や銀河の成り立ちなどについて聞かれるのですが、工学系にくる方からの質問は、観測装置である望遠鏡について聞かれることが多かったので、非常に新鮮でした。楽しい時間を過ごせました!」との感想を頂きました。

ミニ講演会では、海洋工学・航空宇宙工学・機械工学・天文学の分野で時間を分けて、各自の研究分野を少し詳しく来場者に紹介しました。開場時間前から多くの方々にお待ち頂いていたため、急遽工学系研究科航空宇宙工学の中須賀真一教授から「超小型衛星が拓く新しい宇宙開発」を講演して頂きました。高校生や一般の方への講演に十分なご経験のある中須賀教授は、超小型衛星開発の意義と宇宙開発利用の展望についてわかりやすくご説明されました。その後、学生らによるミニ講演会が始まりました。この度は、ブラジルからの学生2名が発表者として参加しました。本学学生2名が通訳としてサポートに入りましたが、主には高校生を対象とするということで、4人で前日夜遅くまで発表の練習をしていたそうです。その甲斐があってか、当日は教室からあふれ出さんばかりの方々にご来場いただけました(平均約40名、最高約75名)。聴講者からの質問も多く、講演終了後に発表者に個別に更に詳しい内容を聞きに行かれる方もいらっしゃいました。ご来場いただいた方々には、この度のサイエンスカフェとミニ講演会を通じて、科学分野での日本とラテンアメリカの交流について少し知っていただけたのではないかと思います。

サイエンスカフェでのポスター発表の様子
ブラジル・カンピナス大学の学生と通訳として活躍した本学学生
地震について説明する本学学生
超小型衛星について説明する本学教員
天文学について説明する本学学生
ミニ講演会の前におこなった中須賀教授の特別講演
ブラジルからの学生と本学学生で実施したミニ講演会の様子

Viva ! Latin America
  海と宙(そら)と星でつながる科学の世界

日時:2017年8月2日(水)13:00~15:00
場所:工学部7号館 2階
   第1セミナー室(ポスター発表/サイエンスカフェ形式)
   72号室(ミニ講演会)

【ポスター発表者】

五十里哲さん (航空宇宙工学専攻)
伊藤佑介さん(機械工学専攻)
内山允史さん(天文学専攻/TAOプロジェクト)
川俣良太さん(天文学専攻)
加藤裕太さん(天文学専攻)
西川友章さん(地球惑星科学専攻)
Leonardo de Padua Agripa Sales (ブラジル・カンピナス大学)

【ミニ講演会:発表者とタイトル】



2017年6月25日~6月27日
【日本チリ修好120周年事業】梶田隆章宇宙線研究所長がチリを訪問されました。

2017年は、日本とチリの修好120周年の記念の年になります。そこで、6月27日、東京大学、在チリ日本国大使館、チリ外務省、チリ大学、チリカトリカ大学が中心となり、2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章東京大学宇宙線研究所長の記念講演会を首都のサンティアゴで開催いたしました。
講演会には、関村直人本学副学長、吉井讓本学理学系研究科天文学教育研究センター/TAOプロジェクト代表、在チリ日本国大使館大使夫妻、Guido Girardi Lavin上院議員、チリ外務省のGabriel Rodriguez局長、チリ科学技術研究委員会(CONICYT)のMario Hamuy会長、チリ大学からは、Eduardo Vera国際部部長、Juan Carlos Letelier大学理事、チリカトリカ大学からは、Pedro Bouchon研究担当副学長、Maria Elena Boisier研究担当部長、そして各大学の教員と学生、天文学・物理学の研究者など約80名が出席しました。出席した研究者や学生らは、梶田教授の講演を聴講し、直接質問できる貴重な機会を得ることができました。講演後には若手研究者から、非常にわかりやすく研究内容を発表していただき、大変参考になりましたとの感想が聞かれました。

関村副学長(左から4人目)、平石在チリ日本国大使(左から5人目)、
梶田教授(右から5人目)、吉井TAOプロジェクト代表(右から2人目)
チリ外務省で行われた日本チリ修好120周年記念講演会の様子

同日午前中には、サンティアゴにある科学館 "Museo Interactivo Mirador" で高校生を対象としたイベントを行ないました。 チリの高校生やその教員など約100名が来場し、梶田教授がニュートリノ研究の内容をわかりやすく説明しました。その後、 参加者を代表して4名の高校生が、各自の質問を投げかけ、梶田教授が1つ1つの質問に丁寧に答えられました。イベント終了後、 参加した高校生が「将来、必ず物理学者になるんだ!」と大変喜んだ様子で語っていました。

イベントでの梶田教授とチリの高校生
科学館を見学する様子

チリ滞在中には、サンペドロ・デ・アタカマにある本学理学系研究科附属天文学教育研究センターのアタカマ天文台(TAO)山麓研究棟を訪問しました。 2014年、TAO望遠鏡の開発と運用の拠点となる施設として開所したTAO山麓研究棟は、研究設備の整った研究棟と宿泊施設を併せもち、日頃から観測をするためにアタカマを訪れる学生や研究者の生活・研究の拠点となっています。
その後、国立天文台チリ観測所の阪本成一所長による案内で、アタカマ砂漠の標高5,000mにあるALMA望遠鏡と山頂施設、そして標高2,900mにある山麓施設を見学しました。
高地で非常に乾燥した過酷な地を直に肌で感じられた梶田教授は、「すごい場所ですが、皆さんには頑張って頂きたいです。また若い方には、積極的に最先端の施設で研究を進めてほしい」とのメッセージを送りました。

TAO山麓研究棟
ALMA望遠鏡(標高5,000m)
説明をうける様子. (左から)阪本チリ観測所所長、梶田教授、宮田教授、関村副学長



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