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附属植物園(小石川・日光植物園)

日本の近代植物学発祥の地

October 1, 2021

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小石川植物園ほぼ中央にある大イチョウ。この木を研究材料に、平瀬作五郎はイチョウに精子が存在することを突き止めた。

附属植物園本園は、本学本郷キャンパスにほど近い小石川の地にある。「小石川植物園」の名で親しまれ、国の名勝および史跡に指定されている本園の素顔は、植物学の研究・教育を目的とする教育実習施設である。

本園は、世界有数の歴史を持つ日本最古の植物園だ。1684(貞享元)年、徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が、その遠い前身に当たる。1877(明治10)年、東京大学設立時に附属植物園となり、一般にも門戸を開いてきた。

園内には、台地・傾斜地・低地・泉水地などの多彩な地形があり、さまざまな植物が配置されている。その数、約4,000種。さらには、60万点を超える植物標本と植物学関連図書約2万冊を有し、学内外の多くの植物研究者が利用に訪れる。

栃木県日光市には、「日光分園」がある(通称「日光植物園」)。東京では栽培の難しい山地植物の研究・教育のため、1902年に設立された。

小石川の本園は、日本の近代植物学発祥の地としても知られる。日本で初めて、世界の植物学史に刻まれる重要な発見がこの地でなされたからだ。それは、1896年の、理学部植物学教室助手・平瀬作五郎によるイチョウの精子の発見である。

イチョウは裸子植物である。平瀬の発見は、精子を持つコケ植物やシダ植物と、精子を持たない被子植物をつなぐ、植物進化の過程を解明する重要なピースとなった。

このイチョウは、今も生き続けている。本園ほぼ中央に位置する大イチョウがそれだ。幹周りは4.9 m、推定樹齢は300歳にもなる。

※2019年理学部パンフレット(2018年取材時)
文/萱原正嗣

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