基礎科学の主幹を成す「化学」の研究は、物理学、生物学、地学などの他の自然科学や、環境、エネルギー、生命、材料、情報などに関わる様々な応用技術の発展に極めて重要である。本専攻における教育は、高度な知識ならびに最新の研究内容を教える講義と、研究室における最先端研究の遂行を軸とする。
また、専攻内では多くの外国人研究者が活発に交流していることで、国際的視野のもとで学生を教育している。これらを通し、国際的に化学研究の最先端を支えてリードする、教育機関や公共・民間における研究者を育成する。
分子の書
筒状の有限長カーボンナノチューブ分子のなか、球状分子上のOH基が、まるで書を画くかのように壁をなぞる。本学が発見の端緒に貢献したOH-π水素結合が、分子の動きを司るあたらしい「形」を見せている。©磯部 寛之、松野 太輔