拝啓 時下ますますご清祥のことと存じます
さて ご承知のこととは存じますが 小柴昌俊先生におかれましては去る令和2年11月12日94歳にて永眠されました
小柴先生はカミオカンデによる超新星爆発ニュートリノの世界初観測をはじめとして数々の成果をあげられました なかでも小柴先生がカミオカンデで発案された「大きな水タンクと大口径光電子増倍管によりニュートリノ事象をとらえる」という独創的なコンセプトは 素粒子物理学にとどまらずニュートリノ天文学という新しい学問の誕生に繋がりました これはその後25倍の大きさをもつスーパーカミオカンデに引き継がれ「ニュートリノ振動」の発見という素粒子物理学上の大きな業績に繋がりました そして今 さらに10倍大きいハイパーカミオカンデの建設が着工しており 世界の研究者の参加のもとで令和9年に観測が始まる予定です このように小柴先生の卓抜した発想は脈々と受け継がれ大きく育っており、ハイパーカミオカンデは「宇宙にはなぜ物質が存在し反物質がないのか」といった宇宙の根源的な問いに答えようとしています
つきましては1周忌に際して小柴先生のご生前のご活躍とご功績 新たな事へ果敢に立ち向かうお人柄をお偲びする機会を設けたく 別記のとおり「小柴昌俊先生を偲ぶ会」を執り行います
コロナ禍のためオンラインでの開催となりますが ご参加いただきますようよろしくお願い致します
敬具
令和3年10月
小柴昌俊先生を偲ぶ会 実行委員長
東京大学 前総長 五神 真
令和3年11月7日(日曜日) 13時 ~ 15時30分
オンライン(YouTube)で開催
(東京大学 本郷キャンパス 小柴ホールから生配信)
感染症拡大防止策を徹底するため、会場内は偲ぶ会実行委員のみに限らさせていただいております。
当日お越しになっても入場はできません。
下記よりご覧いただけます。
配信は終了しました。たくさんのご視聴をありがとうございました。
ご香典 ご供花 ご供物等の儀は固くご辞退申し上げます
東京大学宇宙線研究所 総務係
somu.icrr@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
*視聴方法など接続に関するお問合せは、以下までご連絡ください。
東京大学理学系研究科等総務課総務チーム
shomu.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp