ALPS

本プログラムは平成23年度よりスタートした文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」事業によるものです。この事業の目的は、「優秀な学生を俯瞰力と独創力を備えて広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、産学官の枠を越えて博士前期・後期一貫した世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開し、大学院教育を改革すること」です。＊)

フォトンサイエンス・リーディング大学院（Advanced Leading Graduate Course for Photon Science (ALPS)）は東京大学大学院理学系研究科と工学系研究科が連携し、基礎科学の最先端研究の場を、最先端フォトンサイエンスを横串として活用することで、分野を越えた俯瞰力と知を活用する力を身につけ、世界を舞台として人類社会の持続的発展に貢献する博士を育成する大学院です。次のように、産・学・官の広い分野でリーダーとして活躍する博士人材を育てることを目指しています。

• 産 ： グローバル＆オープンイノベーションを先導し、産業力強化を牽引
• 学 ： 融合分野を開拓し、新しい知の創造をリード
• 官 ： 科学技術の素養を活かし、人類社会の課題解決に向けた政策をリード

最先端フォトンサイエンスは、「基盤性」、「革新性」、「横断性」において基礎科学研究にとどまらず社会基盤技術においても高いポテンシャルを有しています。ALPSでは、それを活用し、物理系、化学系、生命系といった個々の専門領域に留まるのではなく、それらを越えた専門基礎力を身につけ、新たな知の創造と課題解決に取り組むための知の活用の技法を学ぶ場を用意します。光技術に関連する産業界の協力も得て、産学協働プラットフォームを整備し、基礎応用の壁を取り払い、最新のフォトンサイエンスを題材とするコースワーク（講義・実験実習）を行います。これによって、学生同士が分野の壁を越えて互いに切磋琢磨する学際的な環境のもとで、高度な専門力、領域を越える柔軟な視野と発想力、そして、リーダーシップと実行力を身につけるトレーニングを行います。

この新しい取り組みにより、資質の高い人材が博士の学位を取得し、学術分野のみならず、産業界や政策立案などのさまざま分野で「博士」として世界を舞台に活躍する環境を整えて行きたいと考えています。