本部棟1階にて理学部の展示

横山 広美(科学コミュニケーション 准教授)

図1
本部棟ロビーでのポスター展示のようす
図2
明治から大正にかけ理学部で活躍した教員のゆかりの品

本郷キャンパス,龍岡門を入ってすぐの本部棟1階で,2014年5月16日より2か月の間,理学部の展示が行われた。ウィンドウ展示,ポスター展示およびビデオ上演の3点である。

ウィンドウの中には,明治から大正にかけて理学部の礎を築いた3人の教員ゆかりの品が展示された。

1点目は物理学科初の日本人教授であり,東京帝国大学,九州帝国大学,京都帝国大学の総長も務めた山川健次郎教授ゆかりの品で,若くして留学したイエール大学時代のものと思われるノートおよび「力学」の手書き教科書である。とくに留学時代のノートには,丁寧な筆跡で丹念に数式,内容が書き留められており,勤勉な山川教授の人柄がしのばれる品である。

2点目は,日本近代化学の父ともよばれ,理論化学を推し進めた櫻井錠二教授に関する品である。18歳でイギリスのロンドン大学に留学した際に百数十名中1位の成績をおさめ,ロンドン大学のフェローに推薦された。展示品はその祝賀会におけるスピーチが収められているレコードである。

3点目は,植物生理学を専門にする三好学教授の用いていた顕微鏡である。いまも広く親しまれている小石川植物園の第2代園長を務めた。

歴史的な展示と共に,ポスター展示では現役で活躍する最先端の研究者および卒業生を紹介している。卒業生2名,現役教員4名のにこやかな笑顔は,通る人に理学部の魅力を大いに伝えたと確信している。