第13回理学系研究科諮問会

広報室副室長 横山 広美(科学コミュニケーション 准教授)

図1

第13回諮問会の様子

理学系研究科の活動を総合的に評価し,次のよりよい活動につなげるための外部諮問会が2014年3月18日(火)に開催された。今回は,小間篤秋田県立大学理事長・学長,観山正見広島大学学長室付特任教授の2名による諮問が行われた。理学系研究科からは,相原博昭研究科長,武田洋幸副研究科長,山内薫副研究科長,星野真弘副研究科長,上田正仁研究科長補佐,佐藤薫研究科長補佐,久保健雄研究科長補佐,土居守研究科長補佐,大西淳彦事務部長,五神真副学長,大越慎一総長補佐,横山広美准教授(広報室),山野真裕特任研究員(URA),稲田敏行総務課長,渡邉雅夫経理課長,吉澤邦夫経理課長が出席した(職位は2014年度3月当時)。

最初に理学系研究科より,理学系研究科・理学部の現状について,包括的に報告がされた。特に,新たな若手教員ポストを生み出すため「教授(特例)」制度を運用した点について,高い評価をいただいた。これは,活躍する教授が一度退職し本研究科「教授(特例)」という別ポストに再着任することで生まれる空きを,女性や海外の若手教員限定で採用する取り組みである。昨今は,大学への国からの交付金が減る中で,人員削減が進み,若手教員の人数が全国的に減っている。その中で事態の改善を目指す意欲的な取り組みとして評価された。

次に,秋入学の議論を経て実施される,1年を従来の夏学期・冬学期ではなく4つのタームに分ける新学事暦や,それを含む総合的な教育改革について報告があった。在籍学生の留学を後押しすると同時に,海外から学生が来やすいことも重要と指摘があった。

上記の新学事歴は,大学のグローバル化という大きな課題に挑戦する形で進んでいるが,同時にまた,海外からの優秀な留学生獲得についても改革が進んでいる。新たに取り組むことになったグローバル基礎科学教育プログラムでは, 2014年度の秋から海外の大学に通っている学部3年生を理学部が受け入れる。これについても大きな期待が寄せられた。

また,理学部内でグローバル化を進める原動力となる国際化推進室の活動については, UTRIPの応募人数が非常に伸びている点について質問があり, Facebookなどによる口コミがの影響が大きいこと,受け入れた学生のほとんどがトップクラスの大学であることが報告された。

図2

濡木理教授研究室での見学

広報活動については,法人化後に力を入れているとして高く評価されると同時に,特に国際的な学術広報をどのように展開しているのか質問があり,本部広報課はもちろん,コミュニティやジャーナルとの連携を進め,国際広報を推進していることが報告された。

学部および大学院教育に関して,教育の成果については,それを受けた卒業生からのアンケートを集めることが,今後の活動に役立つと指摘があった。また,学生支援室の活動についても重要な活動であると高く評価をいただいた。

キャリア支援室の活動,および研究支援総括室の活動について報告があり,両者とも活動内容を高く評価いただいた。特にURA(リサーチアドミニストレータ)の活動についてはアメリカで先駆的な活動がされていることからそれを意識した今後の発展に期待が寄せられた。男女共同参画室の活動については,理学部の女子学生の比率が10%であり,工学部を下回ったことが報告され,委員からは驚きの声があがったが,女子学生に居心地のよい理学部であるための現在の活動方針は高く評価された。また,環境安全管理室の活動報告に対し,東日本大震災の経験から,非常時に学生の安否確認をとるシステムがあることが重要であると指摘された。

最後に,研究不正・研究倫理教育の必要性について議論があり,組織として教育プログラムを完備する必要がある指摘があり,重要な課題として今後の取り組みに期待が寄せられた。

昼食後には生物化学専攻の深田吉孝教授研究室および濡木理教授研究室で見学が行われ,諮問会終了後は場所を懇親会に移し引き続きの議論が行われた。