第22回理学部公開講演会,開催される

第22回理学部公開講演会,開催される

実行委員長 藤森 淳(物理学専攻 教授)

図1

安田講堂で熱心に聞き入る参加者。講演後の歓談会でも活発な議論が続いた。

2012年11月4日(日),本郷キャンパス安田講堂にて『三者三様 理学が挑む』と題して第22回理学部公開講演会を開催した。当日は朝から晴天で絶好の行楽日和にもかかわらず,700名近い参加者があった。生物学から竹内秀明助教(生物科学専攻),物理学から浅井祥仁准教授(物理学専攻),地球科学から木村学教授(地球惑星科学専攻)が,理学部における最新の研究成果をわかりやすく解説した。

相原博昭研究科長の挨拶に続き,竹内助教が「メダカから探る恋心の神経機構」と題して,「恋心」を司る神経細胞の同定に成功した研究成果について講演した。メダカの行動の観察・実験から始まって,謎が順を追って解き明かされる様子を優しい語り口で紹介した。浅井准教授は「ヒッグス粒子に迫る」と題する講演で,昨年から今年にかけて世界中で話題となったヒッグス粒子の発見に関して,宇宙と物質の成り立ちから説き起こして,時に笑いを巻き起こしながらヒッグス粒子の役割の重要さを解説した。木村教授は「海溝型巨大地震の新しい描像」と題する講演で,東日本大震災後に急に浮上した南海トラフ大地震の可能性に関して,その予測に至った最近の地震学の新しい展開について熱い語り口で紹介した。

講演後の歓談会でも活発な議論が続き,閉場時間を過ぎても多くの参加者が講演者を囲み,熱心に質問を続けていた。今回は,理学部のカバーする広い学問分野を反映して講演内容が三者三様であったとともに,講演者の先生方が3世代を代表していたという意味でも三者三様で,とても楽しい講演会であった。次回は会場を駒場キャンパスに移し,2013年4月21日(日)に開催予定である。