保護者と教員をつなぐ架け橋:父母アンケート結果

保護者と教員をつなぐ架け橋:父母アンケート結果

教務委員長 久保 健雄(生物科学専攻 教授)

図1

棒グラフで表示したアンケート結果

理学系研究科・理学部教務委員会では,年度末の3月に卒業する学部生と修士課程を修了する大学院生の保護者の方に対して,平成19年度(2007年度)以降アンケートを実施している。保護者の方がご子息やご子女の成長に十分満足されたか伺うことで,その結果を今後の学部・大学院の研究・教育の改善に役立てようというのがアンケートの目的である。ご多用中,アンケートにお答えいただき,貴重なご意見をお寄せいただいた保護者の皆様には,この場を借りて厚く御礼を申し上げたい。

アンケートはおもに,『入学前もしくは進学前に抱いておられた「期待」と現在のお気持ちの比較』に関する質問で構成されている。たとえば学部卒業生の保護者の方に対しては,「ご子息・ご子女が十分な専門教育を受けたと思われますか?」「ご子息・ご子女の進路に満足されていますか?」などの質問項目,また修士修了者の場合も「理学系研究科に在籍していた間,ご子息・ご子女が十分な研究ができ,教育を受けたと思われますか?」,「ご子息・ご子女の進路に満足されていますか?」といったものである。このほかに自由記述欄もあり,保護者の方々からの貴重なご意見をいただいている。

今年度の学部卒業生と修士課程修了生に関するアンケートの回収率はそれぞれ約40%と25%であった。また,それぞれについて約50件のご意見をいただいた。回答結果は,集計の上,個人情報が特定できる部分を除いて,理学系研究科・理学部教授会メンバー全員(教授,准教授,講師)に配布している。学科・専攻によって回答数が2, 3だったり100以上であったりと,集計数に偏りが見られるが,上述した学部卒業生に関する質問ではほぼ7割以上の満足度,修士課程修了生に関する質問ではほぼ8割以上の満足度と高い評価をいただいている。自由回答欄にも,誠に幸いなことに感謝の言葉を多数いただいている。そのいっぽうで,少数ではあるが,就職状況(就職支援)や教育方法,もしくは研究室でのコミュニケーションなどについて厳しいご意見もいただいており,教員が一丸となっていっそう真摯にこれらの課題に取り組む必要性を痛感している。就職支援に関しては,今年の4月から理工連携で「キャリア支援室」を設置し,学部学生・大学院生の就職についてのさまざまなご要望に応えるようにしている。

アンケートを通じて,多くの保護者の方が理学部ニュースを楽しみにしてくださっていることがわかった。オープンキャンパスなどの研究室見学についての案内が欲しいというご希望もお寄せいただいており,理学部ニュースなどを活用してお知らせすることを検討したい。なお,理学系研究科・理学部のホームページには在学生,学部卒業生,そして修士・博士課程修了生に対するアンケート結果を随時,掲載している。保護者の方々からの貴重なご意見を含めたこれらのアンケート結果を有効に活用して,理学系研究科・理学部の教育・研究環境をいっそう魅力的かつ効果的なものにしていきたい。