高校生のための夏休み講座2012

広報室副室長 横山 広美(科学コミュニケーション 准教授)

図1

高校生のための夏休み講座2012ポスター

教室をのぞいた教員が「あれ,小学生も?」と驚いた。3月に開催した1回目に続き,2回目となる高校生講座は7月30日,31日の2日間にわたって開催された。「高校生のための」と銘打っているが中学生の参加も可,としていて,熱心な中学生の参加も多く見受けられた。なかには小学生のように見える中学1年生も目立った。

会場は前回に続き,理学部1号館2階の物理の教室で,150人ほど収容できる教室いっぱいに熱心な生徒たちが集まった。相原博昭理学部長の挨拶に始まり,1日目は化学専攻の菅裕明教授,天文学専攻の土居守教授,そして2日目は物理学専攻の常行真司教授,生物化学専攻の飯野雄一教授による60分講義と20分質疑応答が行われた。

この講座では,「世界の一線をいく研究者と直に対話をする」ことを重視している。そのため,質問時間は20分と長い。今回は,特定の熱心な生徒からの質問のほか,「みんなの前で聞くのは恥ずかしい」という生徒たちが,休み時間に教員の前に長蛇の行列をつくって質問をした講義があった。また,教員が講義中に教室内を歩き回って生徒に質問をした講義では,教員と生徒との距離が狭まり,質疑も活発に行われた。

この講座では幅広い学年を対象にしているため,講演の丁寧な準備が必要になる。それにもかかわらず,講演者の教員から「これだけ熱心に聞いてくれるなら,やりがいがある」という声が挙がった。高校生のための夏休み講座は,次世代の科学者のために継続的に運営していきたいイベントになりつつある。