オープンキャンパス2012:参加者数の最高記録を更新

理学部オープンキャンパス実行委員長 三河内 岳(地球惑星科学専攻 准教授)

「ようこそ,理学のワンダーランドへ!」このキャッチコピーのもとで実施された今年の理学部オープンキャンパスだが,高校生たちの熱気の中で過ぎた熱い1日であった(図1)。

昨年は東日本大震災の影響で12月に開催されたが,今年は例年通り盛夏の8月7日に実施され,理学部にはこれまでの最高記録を更新する4100人超の参加者が訪れた。全学の登録者数が約7200人だったので,この数字がいかに傑出しているかおわかりいただけるだろう。オープンキャンパスに参加し,アンケートを書いてくれた人たちに冊子「リガクル」をプレゼントすることにしていたが,用意していた200部はあっという間になくなってしまった。

例年通り,オープンキャンパスの中身は充実したものであった。各学科・専攻の工夫を凝らした展示やラボツアーには多くの高校生のきらめきをもった眼差しが注がれた(図2)。普段入ることのできない理学部の建物をあちこち移動できたのも高校生らには刺激的な経験だったようである。小柴ホールでは,生物化学専攻とコンピュータ科学専攻の学生らによる研究紹介が行われた。2つの全く異なった話題は,学問分野の広い理学部ならではで,講演者とファシリテータの掛け合いで分かりやすく話は展開し,高校生らに大いに好評であった(図3)。その後は,恒例企画「学科・学部はどうやって選ぶ?理学部にしかできないこと」と言うテーマで2名の教員がそれぞれの経験と研究について講演したが,理学部の魅力が高校生らへ十二分に伝わる内容であった。これら以外にも各学科・専攻主催の講演が14件あり,いずれも教室は満席となった(図4)。また,「リガクル♥ミラクル」として,女子中高生を対象とした相談コーナーでは熱心な質疑応答が交わされ,一日中賑わいを見せていた(図5)。

そもそもオープンキャンパスとは,私たちの研究を対外的にオープンにするイベントである。しかし,高校生らと会話をすると,彼らの素朴な質問によって私たちが研究している本質的な理由にあらためて気づかされることがある。私たちの目も逆にオープンさせられたことを感じる1日であった。

このように今年の理学部オープンキャンパスも熱気に満ちたものであったが,大きな事故もなく無事に終了して幸いであった。これはひとえに,事前準備から当日の運営に携わってくださった多くの方々のおかげである。とくに,献身的な努力をしてくださった広報室の横山広美准教授,武田加奈子さん,小野寺正明さん,釣谷厚子さんにこの場を借りて深く感謝申し上げたい。また,大西淳彦事務部長を中心とした理学部事務と情報システムチームのサポート,各学科・専攻の実行委員の先生方と学生らの多大なご協力にも感謝の次第である。ただ,このままの勢いで参加者数が増加していくと,現状のシステムではさばき切れない人数に達する感があり,うれしい悲鳴であるが,今後は実施方式について再考していく必要があるかもしれない。

図1

図1:案内図を見ながら,どこを回ろうかと考える高校生たち

図2

図2:物理学科の展示の様子

図3

図3:小柴ホールに入れない人たちはホワイエでモニターを見つめた

図4

図4:生物学科での講演会の様子

図5

図5:「リガクル♥ミラクル」女子中高生のための相談コーナー