理工医農4研究科横断講義 「放射線を知る」 開講

大塚 孝治(物理学専攻 教授)

図1

「放射線を知る」ポスター。2011年11月11日から2012年1月27日まで7回の開講となる。

東日本大地震による原発事故からの放射線汚染の問題は福島県地方を越えて拡がり,市民の心配は高まる一方です。原発が冷温停止状態になっても,こちらには中々出口が見えてきません。事態を冷静に見据えて,社会にも個人にもできるだけ望ましい形での収束をはかるには,放射線というものを正確に知ることが出発点のはずです。しかるに,昨今は多くの議論や発言が感覚的になり,「放射線ゼロを目指す」という科学的にはあり得ない標語が商業宣伝に使われるところまで来てしまいました。この講義シリーズでは,特別な基礎知識がなくても,放射線に関する「確かな知識を共有する」ことを目指します。放射線は自然科学の多くの分野で,研究の対象,手段になっており,多くのことが分かっています。この講義シリーズは,個々の分野での専門を深める講義とは別に,放射線というキーワードで多くの分野を横断的に見ていき,放射線に関して基礎から応用や影響まで全体的な知が得られるように,理,工,医,農の4研究科の合同で開講されました。個々のテーマなどの詳細は,右のポスタ―のプログラム,または,http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/event/radiation/ をご覧ください。