海洋教育の促進をめざしてシンポジウム開催

丹羽 淑博(海洋アライアンス特任准教授,地球惑星科学専攻 兼務)

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当日は活発な意見交換が行われ,海洋教育への関心と期待の高さがうかがわれた

東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターでは2011年10月15日に工学部二号館213大教室において日本財団との共催でシンポジウム「海は学びの宝庫〜海洋教育の研究と実践〜」を開催した。

日本は四方を海に囲まれているにもかかわらず,子どもたちが海に触れ,海を知り,海から学ぶ機会はきわめて限定されている。当センターは昨年10月に新設され,理学部と教育学部のメンバーが協力して初等中等教育において海洋教育を普及推進することを目的としている。今回はセンターの第三回目のシンポジウムで,当日は悪天候にもかかわらず100名近くの参加者があり,そのうち全国の小中高の学校の先生を含む現場の教育関係者が半数以上を占めた。

講演会では,日本財団・海野光行常務理事による開会の挨拶ののち,海の博物館(三重県鳥羽市)・平賀大蔵学芸員による基調講演で子どもたちと楽しみながら海を学ぶさまざまな試みが紹介された。さらに,センターの新たな挑戦が浦辺徹郎教授(地球惑星科学専攻),福島朋彦特任准教授,河野麻沙美特任講師,窪川かおる特任教授の講演で示され,それを受け文部科学省・宮崎活志視学官から海洋教育促進の観点から学校教育の現状と課題について問題提起がなされた。次いで,東京大,東北大,お茶の水女子大,横浜国大,岡山大,琉球大での海洋教育の実践報告があり,最後の佐藤学センター長(教育学研究科教授)司会,赤坂甲治教授(附属臨海実験所長)指定討論によるパネルディスカッションでは参加者を交えた質疑応答が活発に行われた。講演要旨はセンターHP (http://rcme.oa.u-tokyo.ac.jp/)で公開されている。

今後もセンターでは,全国の大学や現場の先生と連携して海洋教育を促進する活動を進めるとともに,シンポジウムを定期的に開催していく予定である。