「東大理学部で考える女子中高生の未来」開催

寺島 一郎(生物科学専攻 教授)

図1

中高生を前に熱心に解説する川口由紀助教

2011年10月2日(日)の13−17時に小柴ホールで行われ,35名の女子中高生,18名の保護者(多くは母親),1名の高校教員が参加した。広報室横山広美准教授の司会で,山形俊男研究科長の挨拶の後,まず,伊藤恭子准教授(生物科学)が「植物の細胞運命を決定する遺伝子」,川口由紀助教(物理学)が「絶対零度で流れる液体:超流動」,並木敦子助教(地球惑星科学)が「研究のすすめ方の話:地球を題材に」のタイトルで講演した。よく練られた話題提供に対して質問も多く盛況だった。休憩後,3つのグループに分かれて研究室を見学した。筆者は「理論家はどんな研究室紹介をするのだろう」と,川口さんに同行した。まず,高速計算機室の機械音と寒さを実感後,居室に移動,共同研究を行っている実験系研究室の実験や理論計算の結果に関する美しい画像による説明を聴いた。その後は,ホワイトボードの数式,書棚の大量の教科書と漫画文庫!の醸し出すアカデミックな雰囲気の中,3名の大学院生(TA)が参加者との会話を通して理論物理の世界を紹介した。他のグループは,気孔をはじめとする植物細胞の顕微鏡観察や,月のクレーター形成を模した砂にビー玉を落とす実験を楽しんだ。最後のパネルディスカッションでは,(女性)研究者の進路選択や生活実態に関する質問が多く,科学者の顔がよりよく見えるようにする努力が必要だと感じた。教職員スタッフやTAのみなさんのご協力に感謝したい。