東日本大震災を受けて開催「学校の先生のための放射線勉強会」

横山 広美(広報・科学コミュニケーション 准教授)

図1

小柴ホールでの講演のようす

2011年5月8日(日),理学系研究科広報委員会は「学校の先生のための放射線勉強会」を開催した。

東日本大震災によっておきた福島第一原子力発電所の事故により,放射性物質の拡散と人体への影響について社会全体の不安がひじょうに高まった。 理学系研究科とその周辺の研究所には,放射線,放射性物質とその影響について詳しく話すことができる専門家が多く在籍する。 そこで,学校の先生に放射線,放射性物質の基礎知識を提供することで,児童,生徒を通じ各家庭で基礎知識を共有してほしいと考えた。 申し込み後わずか4日間で小柴ホールの収容人数を超える申し込みがあり,当日も福島県の高校の先生をはじめ140名を超える参加があった。

講演会では山形俊男研究科長のご挨拶のあと,「原子核と放射線—放射線って何?それはどこから,どうして,どのように?—」を附属原子核科学研究センターの下浦享教授,「放射線の基礎—単位から人体影響まで—」を化学専攻の谷川勝至助教,「放射性物質は大気にのってどのように運ばれるか」を先端科学技術研究センターの中村尚教授がお話した。

幼稚園・保育園から高校の先生までが参加した講演会では質疑も活発に行われた。 危険/安全の二元論ではなく,放射線や放射性物質について知ることで自ら考える一助になることを期待したい。 なお,近く「学校の先生のための放射線勉強会(2)」を開催予定である。