祝,学修奨励賞・研究奨励賞・総長賞の受賞

教務副委員長(2010年度)山内 薫(化学専攻 教授)

図1

総長賞を受賞した村上豪さん

図2

理学系研究科・理学部での奨励賞受賞者一覧

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本年の理学部学修奨励賞・理学系研究科研究奨励賞を,表に示す38名の学生の皆さんが受賞しました。 博士課程の研究奨励賞受賞者には,2011 年3月24 日の博士課程学位記伝達式の際に,山形俊男研究科長から賞状が手渡されました。 そして,修士課程の研究奨励賞受賞者と学部の奨励賞受賞者には,3月25日の各専攻・学科の学位記伝達式の際に,専攻長・学科長から賞状が手渡されました。 本年度,理学部・理学系研究科を最も優秀な成績で卒業・修了し,学術水準の極めて高い研究成果をあげた皆さんの受賞を心からお祝いします。

また,理学部・理学系からは,38名の奨励賞受賞者の中で,特に優れた学生として,学部学生1名,修士課程大学院生1名,博士課程大学院生1名を総長賞候補者として推薦しました。 学生表彰選考会議(小島憲道議長)での選考の結果,全学各部局から推薦を受けた31 名の学生の中から12 名(その内訳は,学部1名,修士課程4名,専門職学位課程1名,博士6名)が総長賞受賞者として選ばれました。

さらに嬉しいことに,理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程3年の村上豪さんが総長賞受賞者の一人となりました。 村上さんは,博士課程において日本の月探査機「かぐや」に自ら開発した装置を搭載し,地球上層大気を撮像し,地球の上層大気が地球の磁力線に沿って分布する様子を世界で初めて明らかにしました。 この業績は地球大気の環境を支配する物理メカニズムの解明に向けた新たな一歩として極めて意義の高いものです。 総長賞授賞式は,2011年3月24日に小柴ホールで行われ,濱田純一東京大学総長から賞状が手渡されました。 理学系の大学院学生の研究能力のレベルの高さを示してくれた村上さんの総長賞受賞を心よりお祝いします。

今回受賞された皆さんが,近い将来,自然科学のフロンティアをさらに大きく開拓してくれることを期待しています。