第18回東京大学理学部公開講演会,開催される

実行委員長 半田 利弘(天文学教育研究センター 助教(注1)

図1

熱心に聞き入る参加者で熱気溢れる会場。講演直後の質疑応答も盛んであった。

東京大学大学院理学系研究科・理学部公開講演会が,2010年11月7日(日)14時より安田講堂にて開催された。 今回は,「情報と物質~世界を決める2つの要素」と題し,本講演会ではこれまで取り上げることが少なかったテーマで,理学部で行われている最新の研究成果を中心とした話題が紹介された。

山形俊男研究科長による挨拶に続き,大越慎一教授(化学専攻長・理学部化学科長)による「光でON-OFFする物質を創る」,萩谷昌己教授(情報理工学系研究科長)による「モデルと本物:化学と生物学の場合」,大塚孝治教授(物理学専攻・原子核科学研究センター長)による「原子核の新しい顔」の3講演が40分ずつ行われた。 当たり前の元素から人間に有益な物質を新たに創り出す研究,電子投票プロトコルとDNAの変性に共通するモデルをグラフ書き換えの手法で解析する研究,実験で作られるエキゾチック核を調べることでさまざまな原子核の起源を解明しようという研究など,いずれも興味深い話題が紹介された。

行楽に行きたくなるような好天の下,来場者は人数こそ前回を下回ったが,582名を数え,熱心に聞き入る人数では従来と遜色なかった。 開演前には理学部紹介ビデオを上映し,講演後には懇談会として1時間ほど,講師との議論を深める時間を設けた。 講演内容はインターネットで学外にも中継され,講師や講演内容に関連した書籍販売を東大生協が行った。いずれも盛況であった。

次回は,2011年4月24日(日)に同じ安田講堂にて開催予定である。

注1
2010年12月より鹿児島大学教授