地球惑星物理学科

地球惑星物理学科
深海から宇宙の生命発生まで地球と惑星のさまざまな現象を解明し、人類に豊かな夢を与えよう。

Professor's comment

柴橋博資教授

理学部地球惑星物理学科 学科長
杉浦直治教授

地球惑星物理学は、地球や惑星の上で生起するさまざまな現象を、物理的手法を用いて解明する学問分野です。天気予報や緊急地震速報は、地球惑星物理学の成果が社会に役立っている身近な例です。また、地球温暖化予測は人類社会の存亡にかかわる、地球惑星物理学にとって重要なテーマの一つです。

一方で、太陽系や惑星の進化、深海探査、固体地球深部の探査、宇宙における生命発生の探求なども、地球惑星物理学の範疇に入ります。探査機"はやぶさ"による小惑星"イトカワ"の探査などはその例です。人類に夢を与えることもまた、とても大事な役割なのです。

カリキュラムですが、まず駒場の4学期と本郷の3年生の時に、物理学の基礎を学びます。特に4学期の演習では物理数学の実力をつけてもらいます。また、地球惑星物理学は分野が広いので、地球惑星物理学概論で分野全体を学んでもらいます。

3年生の夏学期は計算機の使い方・プログラミングの基礎を学んでもらいます。

続く3年生の冬学期には週に3日実験をします。自前のデータを取得するのは研究の第一歩。時間をかけて実験の基礎を学んでもらいます。

4年生では夏学期に特別演習、冬学期に特別研究があります。本学科では卒業研究はありませんが、そのかわりに設定されているのがこれらの科目で、さまざまな分野の研究に触れることができます。

もちろん、これ以外にも、固体地球、大気海洋、宇宙惑星等の各分野も学びます。

地球惑星物理学科は大学院の地球惑星科学専攻に付随した学科です。この地球惑星科学専攻には多くの研究所の先生方が所属しています。たとえば、地震研究所、大気海洋研究所、宇宙科学研究所などです。大学院に進学すると、これらの研究所の先生方を指導教官として研究を進めることができるのも、本学科の大きな魅力です。

Students

宇治賢太郎さん
地球惑星物理学科4年 宇治賢太郎さん

地球や宇宙に関して幅広く学べることに魅力を感じ、地球惑星物理学科に進学しました。学科は学年に30人程度なので、演習や実験を通じて仲良くなります。2〜3年生のうちは基礎的なことを学び、4年生になると自分が興味をもった分野の専門的なことを学びます。地球や宇宙に興味のある人にお薦めの学科です。

本間達朗さん
地球惑星科学専攻 修士課程2年 本間達朗さん

地球惑星物理学科では、物理学科、天文学科と共に数学・物理学の基礎を学び、そこで学んだ物理を基に、身近な現象の理解を試みます。黒板上の数式だけでは終わらず、その物理の効果を実感できます。また、研究の手法が数値実験、室内実験、フィールドワークと多岐にわたっている点も魅力だと思います。

卒業生の進路

平成22年度の学部卒業生進路
大学院進学 86%
企業就職 0%
学校等 0%
官公庁 4%
その他 10%

例年、学部卒業後に多くの学生が大学院に進学します。一方で、およそ1割の学生が、官公庁や一般企業に就職します。平成22年度では、86%の卒業生が大学院に進学し、残る14%の学生が就職等の進路を選びました。

また地球惑星科学専攻の修士課程修了後は約40%が博士課程へと進学します。

詳細は理学部Web「就職情報」をご覧ください。

History

1877年 (東京大学創設)物理学科
1886年 (帝国大学に改組)物理学科
1893年 物理学科に地震学講座設置
1919年 (帝国大学令改正)物理学科
1923年 地震学科として独立
1941年 地球物理学科に改組
1949年 (理学部改編)物理学科(物理学、天文学、地球物理学の3課程)
1967年 物理学科、天文学科、地球物理学科に分かれる
1991年 地球惑星物理学科を新設
現在に至る

photo/貝塚純一、稲田 平 text/太田 穣