地球惑星環境学科

地球惑星環境学科
大自然の中でのフィールドワークから地球惑星全体システムと進化を解き明かそう。

Professor's comment

木村 学教授

理学部地球惑星環境学科 学科長
木村 学教授

地球惑星環境学は、地球や惑星の環境を支配し、複雑に相互作用する大気、海洋、固体、生命のサブシステムを解明し、あわせてそれらを包括する地球惑星全体システムと進化をその創成までさかのぼって解き明かそうという新しい科学です。

また、現在、人類が抱えている、劣化する環境、枯渇するエネルギー、大規模災害等さまざまな問題を解明し、解決を目指すのも地球惑星環境学の役割であり、それは対症療法的な環境対策を超えて、持続的生存可能性を探る道に繋がるものです。

地球惑星環境学科では、自然の観察に基づき、地球や惑星の環境を自然科学的な立場から実証的に解明することを目指します。そのため、学部教育では、通常の講義のほかに、フィールドワークと実習・演習を大きな柱にしており、生命・環境学コース、地球惑星ダイナミクスコース、地球惑星物質科学コースという3つのカリキュラムメニューを設けています。

実習で力を入れているのは、地球や惑星で現在起こっている諸現象の観察や観測、それらを構成する物質(岩石、鉱物、地層、化石など)の観察や分析です。

またフィールドワークとして、1週間程度の調査・観察を国内外の大自然の中で行います。実習・演習では、観察、実験、分析、数値計算などの手法を学び、フィールドで得た情報を基に、その背後にある物理、化学、生物学的素過程を洞察する能力を養います。

数多くの実習とフィールドワーク。それにより、自然そのものとの接点を最大限に広げられること。それが地球惑星環境学科の魅力です。また、4年次の卒論研究では、専門分野に関する論文調査に基づき研究計画を立て、実際に野外や室内実験でデータを得、最終的に卒業論文としてまとめるという、研究の全体をみずから体験することができます。この点も本学科ならではの魅力です。

Students

宮崎ゆかりさん
地球惑星環境学科4年 宮崎ゆかりさん

講義に付随したフィールドワークや野外調査・巡検では、in situ の研究対象に触れることができます。持ち帰った試料はその後の実習でひたすら分析・考察です。どんな環境・状態で採取されたかの情報は考察の大きな助けとなりますし、サンプリング時点での仮説や事前学習の不可欠さを思い知らされます。

川﨑弘道さん
地球惑星環境学科4年 川﨑弘道さん

地球惑星環境学科では実習による野外調査が多く、これらの実習や授業を通して得た知識を実際の地球環境に当てはめることの難しさと楽しさを学べます。また、実習では他分野の先生とも話ができるので、進みたい分野の研究内容を知ることもできます。だから卒業生の専攻分野は多岐にわたっているんです。

卒業生の進路

平成22年度の学部卒業生進路
大学院進学 75%
企業就職 13%
学校等 0%
官公庁 6%
その他 6%

平成22年度では地球惑星環境学科を卒業した学生の75%が大学院に進学し、19%が企業や官公庁に就職、6%が他学部や他大学に転学しました。地球惑星科学専攻の修士課程に進学した者のうち、約3分の1が博士課程に進学し、3分の2は就職します。博士卒のほとんどは時限つきの研究職についています。

詳細は理学部Web「就職情報」をご覧ください。

History

1877年 (東京大学創設)物理学科
1886年 (帝国大学に改組)地質学科
1907年 地質学科、鉱物学科に分かれる
1919年 (帝国大学令改正)地理学科が新設
1949年 (理学部改編)地学科(地質学、鉱物学、地理学の3課程)
2006年 地学科を地球惑星環境学科に改組
現在に至る

photo/貝塚純一、稲田 平 text/太田 穣