化学科

化学科
物質とは何かを探求し自ら新しい物質を創造する化学者としての研究を始めよう。

Professor's comment

小澤岳昌教授

理学部化学科
学科長
小澤岳昌教授

化学という学問の最大の魅力は、「物質とは何かを探求し、そして自ら新しい物質を創造する」ことにあります。そして、工学、医学、薬学、農学、産業技術などの社会応用へと展開する「Central Science(理学の中心)」としての重要な役割を化学は担っており、実際、化学産業は日本経済を牽引する原動力となっています。

1861年に発足した「蕃書調所精煉方」を起源とする化学教室は、2012年には発祥から151年目という新たなスタートを切りました。これまでの歴史を礎として、化学イノベーションと、従来の概念を超える分子・物質観を探求し、人類の知の増進と社会発展のために、化学科はこれからも邁進を続けていきます。

化学者は複雑な物質が示す諸性質、諸現象に正面から取り組むために、実験を第一に重視します。そのため、3年の毎日3〜4限を実験にあて、無機および分析化学、有機化学、物理化学の各分野での実験を必修科目として行います。一方、広い視野に立って学問を修めるために、物理学、生物科学、地球科学などの隣接分野の講義も聴講できます。4年からおこなわれる化学特別研究は、各自の希望により各分野のいずれかの研究室に配属され、最先端の研究をおこなうものです。いわば、化学者としての研究生活のスタートというわけです。

「ものとの触れあい」を重視しているので、実験の教育には特に力を入れています。実験の多くは単独実験で、学生一人ひとりが卓上フードで行います。大学院に進学すると、少人数クラスによる英語授業プログラムや英語による発表、討論が必須となり、また、海外短期研究留学などを通じて国際性豊かな人材育成も行っています。

講義と実験のバランスのとれた質の高い教育を行うと同時に、従来の概念を超える新しい分子や物質観の創出を目指し、世界をリードしていく研究を行う、それが化学科です。

Students

山口 淳さん
化学専攻 修士課程1年 山口 淳さん

化学科では、レーザーを当てたり、タンパク質をいじるようなこともします。僕の研究室では薬学的な研究をしていますが、工学的な研究をしているところもあります。この多様さが化学科の特徴です。また有機化学系の研究室ではセミナーを定期開催し、お互いの研究を発表し合う機会があって楽しいですよ。

由宇夢瑶さん
化学専攻 修士課程1年 由宇夢瑶さん

化学科には、学生の自主性を重んじる自由な風潮があります。学部3年次の学生実験では、自由かつ本格的に実験に取り組むことができました。化学科は、ど真ん中の化学から、生物寄り、物理寄りの分野まで間口は広く、実験を踏まえて興味のある分野に進めるのが魅力です。

卒業生の進路

平成22年度の学部卒業生進路
大学院進学 92%
企業就職 2%
学校等 0%
官公庁 0%
その他 6%

化学科の卒業生は、例年、大部分が本学の大学院修士課程に進学します。平成22年度は、92%の卒業生が大学院に進学し、1名が就職しました。理学系の中での化学専攻の大きな特徴は、修士課程修了者の半数が民間企業、国公立研究・教育機関に就職すること。残る半数は博士課程に進学します。

詳細は理学部Web「就職情報」をご覧ください。

History

1861年 蕃書調所精錬方が東京小川町に発足(化学教室の発祥)
1877年 (東京大学創設)理学部化学科
1885年 理学部化学科 本郷に移転
1886年 (帝国大学に改組)理科大学化学科
1919年 (帝国大学令改正)理学部化学科
1949年 (理学部改編)理学部化学科
1961年 化学教室発祥100周年
2011年 化学教室発祥150周年

photo/稲田 平 text/太田 穣、萓原正嗣