生物学科

生物学科
医学から環境・食糧問題まで人類の活動を基礎から支える生物科学へようこそ。

Professor's comment

中野明彦教授

理学部生物学科
学科長
中野明彦教授

地球に生命が誕生してから40億年。膨大な種類の生物が生まれ、進化してきました。微生物から動物、植物まで、この地球上に存在するすべての生命体について、生きていることの原理を知り、その活動が織りなすさまざまな現象を理解する学問、それが生物科学です。

また、医学の根本も生物科学にあり、地球の将来を考えるうえで欠かせない環境、エネルギー、食糧といった問題への取り組みも、生物科学の観点なくしては成り立ちません。人類の活動を支える基礎となる重要な学問、それが生物科学なのです。

20世紀後半、すべての生命活動が遺伝子 — DNAという分子で説明できるという劇的な進展があり、分子生物学が大きく発展しました。しかし、生物の多様性を理解することは容易ではありません。共通性と多様性の両方に迫るために、分子レベルから細胞レベル、組織レベル、個体レベル、個体群の生態系にまでいたる、幅広い階層を意識しながら生命活動を理解しようというのが現代生物科学です。

当学科では平成23年度から、動物、植物、人類の問題について幅広く接することが可能なカリキュラムを試みています。3年生では、医学部と連携したA系コースを用意。またB系コースでは、動物と植物に交互に接するような授業と実習を用意しています。4年生では、動物科学、植物科学、人類科学、進化多様性生物学を専門とする教員のもとでの長期の実習を選ぶことができます。最先端の研究に接し、予想もしていなかった新たな興味を見出して進路を決めていくという、わくわくするような学部時代を過ごすことができます。新カリキュラムの第1期生である現3年生は、この特典を大いに楽しんでいるようです。

生物学科は、教員スタッフの数の多い、手厚い教育体制が大きな特徴です。学生一人ひとりの適性を最大限に伸ばしていく教育を目指しています。

Students

五十嵐 惇さん
生物科学専攻 博士課程2年 五十嵐 惇さん

生物学科は、研究室同士の横のつながりが強いのが特徴です。人類科学を専攻する僕が、動物科学の研究セミナーに出たりしています。他にも生物化学専攻や医学系の研究者と交流する機会があります。学部・学科・研究室の枠を超えて自分の知見を広げたり、そこから新しい発想を得られます。

矢田紗織さん
生物科学専攻 博士課程2年 矢田紗織さん

研究室が小規模なので、先生に直接教わる機会が多いのが魅力です。また、例えば人類科学では、実験を中心に行う研究室から、理論が中心の研究室、フィールドで発掘調査をする研究室まで、研究も多様です。全体にフィールドワークが多く、自然のなかで生物に触れたい人にはうってつけだと思います。

卒業生の進路

平成22年度の学部卒業生進路
大学院進学 96%
企業就職 4%
学校等 0%
官公庁 0%
その他 0%

伝統的に大学院に進学し、博士の学位を得て、研究者になるという進路が最も代表的なものですので、平成22年度では96%の卒業生が大学院に進学し、一般企業に就職したのは1名でした。なお、生物科学専攻の修士課程の学生のおよそ60%以上が、修了後は博士課程へと進学します。

詳細は理学部Web「就職情報」をご覧ください。

History

1877年 (東京大学創設)生物学科
1886年 (帝国大学に改組)動物学科、植物学科に分かれる
1919年 (帝国大学令改正)動物学科、植物学科
1939年 人類学科を設置
1949年 (理学部改編)生物学科に統合
現在に至る

photo/貝塚 純一、稲田 平 text/太田 穣、萱原正嗣