03 物理学科

論理から導かれた結論と、実験で得た現実が対応している!

Presenter

理学部物理学科

理学部物理学科

  • 3年 神山 翼さん
  • 3年 大屋瑶子さん
  • 3年 村下湧音さん

神山さんは、五月祭 物理学科企画「Physics Lab.2012」の責任者を務める。趣味ではなく、ある種のシミュレーション。「将来、何か大きなプロジェクトに携わるとき、役に立つと思ったんです」。大屋さんは学科の中では貴重な女子学生。「物理の面白さを若い子に伝える仕事にも興味があります」。村下さんは「ロマンを追い求めたい。でもその一方で実学からの要請があるジャンルにも興味があるんです」という。

ここに登場する3人は学部3年生。まだ研究テーマは決めていない。だが、それぞれの理由で物理学に夢中だ。

大屋瑶子さん曰く、「どこに行っても楽しいんじゃないかって思ってるんです。“これに興味がある”というよりは、物理に携わっていられること自体が幸せ」

昔から数学が好きだったが、実は「いい点を取れて誉められてたから(笑)」。それが高校生のとき特殊相対性理論の本に出合って「“こんな世界があるんだ!!”って、知らなかった物理の面白さに目覚めました」。もともとゆるい理由で理系科目が好きだったから、面白いことにはすぐ目移りする。今は出合ったすべてに次々とハマっているのだという。

村下湧音さんも数学好きだった。

「ある種の定理を認めれば、それによって導かれる答えには普遍性がある、というところに惹かれたんです」

物理も同様。基本的な法則に応じて数学の計算を用いれば、これまたいろいろなことが導ける。

「あと、実験が面白いんです。実際に論理から導かれた結論と、目の前で起こっている現実が対応していることがまざまざとわかるので、ほんの少し“神の目”になったような気がして(笑)」

神山 翼さんの言葉は、大胆だ。「物理学科は基礎を学ぶための場所」だというのだから。そもそも神山さん、高校時代に地球温暖化に興味を持ち、大気物理学や気候力学を志望するようになったが、「学部ではまず下地をきっちり作りたいと思ったんです」

その過程でも面白いことは無数にある。「気象って、すごく大きなスケールですよね。でもそれと同じような考え方が、物理学科の基礎として学ぶ量子力学に出てきたりするんです。ものすごく大きな大気の運動と、ものすごく小さな原子レベルの運動が、同じように考えられるのって、感動的ですよ!」

それが物理学科のよい点でもある。

「“物理学的な考え方”って、純粋なサイエンスとしての物理に直結するのはもちろん、応用範囲が広いんです。ここから先にはいろんな道が広がっている、というのも魅力です」

上の画像は、「相転移」の実験を撮影したもの。この取材の直前まで村下さんが手がけていた。もともと垂直に立ち上がった状態で整列していた液晶分子を、電圧をかけることで意図的に"倒した"。この画像は、それぞればらばらな方向へ倒れた液晶分子たちが、近くの分子と向きをそろえようと動く様子を撮影したもの。

photo/稲田 平