古田研究室(数学科)

相原博昭

東京大学大学院 理学系研究科長・理学部長
相原博昭

我々は、君たちをとことん応援します。

理学部は自然科学の教育と研究を行う組織です。理学部の最大の特徴は、教育の重点を「基礎」の部分に置いていることです。特に、自然科学の基礎と言われる数学、物理学、天文学、化学、生物学、地球惑星科学、地質学、さらに情報学の教育を行っています。一方で、科学と社会の連携も重視し、たとえば、平成23年3月11日の東日本大震災とその後の福島第一原発事故に対し、理学あるいは理学者が、何ができるのか、何をすべきなのかについて、学科や専門の枠を越えた議論や取り組みを展開しています。

理学部の教員は、理学の教育のプロであると同時に、自然科学の研究のプロです。それぞれ自分の専門を持って、科学の最先端の研究を行っています。理学部に進学した学生さんは、科学研究の第一線で活躍している世界トップレベルの研究者集団から教育を受けると共に、最先端の研究現場に立ち会う、さらには、最先端の研究に参加することができます。

自然科学のテーマは多様です。みずからの好きなテーマが必ず見つかります。私は、量子物理という不思議な世界があることにひかれて、物理学、なかでも素粒子物理の研究に迷い込みました。量子物理というのは、とにかく不思議で、理学部に進学し、勉強し、研究し続けて、35年たった今でもよく分かりません。それでも、講義となると少しばかり分かったような顔をして黒板の前に立っています。

新しいことを理解する喜び、課題を発見し解決する喜び、新しいものを創造し発見する喜びは、一度経験すると決してなくなることはありません。基礎科学とのつきあいは一生ものです。その喜びを発見し、社会と分かち合うために、ぜひ理学部を目指してください。

我々は、君たちをとことん応援します。

photo/貝塚純一