理学部学生支援室のご紹介
       〜勇気を出して、動いてみよう〜
        

学生支援室長 地球惑星科学専攻 教授

 

高橋 嘉夫

前回5月号に引き続き,理学学生支援室のご紹介をします。今回は,教員の立場からということで,学生支援室長(本務は地球惑星科学専攻 地球惑星環境学科・地球惑星物理学科の教員)の高橋から書かせていただきます。

理学部・理学系研究科には,いろいろな履歴を持った学生さんがいらっしゃいます。そして皆さんさまざまな悩みを抱えていると思います。そんな時,私は46億年の地球の歴史を考えたりします。46億年を1年に例えると,人類が誕生したのは大晦日の16時です。つまりわれわれは364日に起きた地球のさまざまな出来事の果てに誕生し,生きています。46億年を1年に例えると,われわれの人生の長さは約1秒です。そんな短い人生だからこそ,小さなことにくよくよせず,前向きにキラッと光る人生を送ろうと思えます。理学の良さは,そんな風に異なった視点や次元で自分の人生を見直せることにあると思います。

でも,そんな理学的発想だけでは解決が難しい問題,たとえば学業・研究,教員・家族・友達との関係,心身の不調,金銭的な問題などに直面したら,ぜひ勇気を出して学生支援室にコンタクトしてください。そこでは臨床心理士の資格を持つ相談員が,理学とはまた別の視点でいろいろなヒントを与えてくれます。そしてしばしば,このような自分だけでは考えがおよばないところに解決の糸口があります。それぞれの問題に応じて大学が準備しているたくさんの仕組みから,相談員が問題にあったものを紹介してくれる場合もあります。


2021年4月開設の理学部2号館101号室にある学生支援室

特に研究室に入ると教員との関係に悩むことが多いと思います。教員は東大理学部・理学系研究科という日本や世界の先端科学をリードする立場にいて,どの先生もお忙しく,それぞれのやり方で,いかに良い研究室を作り,優れた研究を成し遂げ発信するかに腐心されています。それは楽しくも苦しい闘いですが,そのような中で学生さんの想いとズレが生じることもあります。しかし,何より大事なのは,学生さん個々の人生であることは明らかです。もし教員や研究室のやり方と自分の考えや生活にギャップが生じてしまったら,学生支援室を利用してください。これまでのたくさんの経験も基にして,相談員が学生さんの立場に立って,個々の問題への対処法を一緒に考えてくれます。秘密保持はもちろんですし,対面だけで なくZoomによるオンライン相談も可能です。また対面の場合,2021年4月からは理学1号館132号室に加えて,2号館101号室にも学生支援室を解説し,より利用しやすくなりました。

人生はsin関数です。プラスになったりマイナスになったりしますが,悪いことのあとには必ず良いことが待っています。だから人生において大事なことは,悪いことが起きた時にどう対処するかです。それを乗りえれば,必ず微分係数は上向きますし,場合によっては,積分値はプラスにもなります。その対処のために,ぜひ勇気を出して,学生支援室に相談をしてみてください。もし学生支援室に行くのに不安があれば,各専攻・学科には学生支援室の運営委員の先生(学生支援室のホームページ内「相談員」参照) に話しをされるのもよいです。それから就職・キャリア関係の悩みであれば,学生支援室以外に,キャリア支援室も使えます(「理工キャリア支援室」で検索:高橋はこちらの室長も兼務) 。ぜひとも一人で悩むことなく これらの仕組みをフル活用して,一瞬の人生を精一杯楽しんで欲しいと思います。

理学部ニュース2021年7月号掲載



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