JSR・東京大学協創拠点CURIE

 

常行 真司(物理学専攻長/物理学専攻 教授)


物理学専攻は,合成ゴム,熱可塑性エラストマー,液晶材料などで有名なJSR株式会社(以下,JSR)との包括連携に合意し,2020年4月1日より共同研究の基盤活動を開始した。この包括連携により,物理学専攻は社会に深く浸透したさまざまな材料の学理探究を通して普遍的真理と新たな学問領域を見出し,次世代の科学と応用の基盤となる成果を世界に発信する。いっぽうでJSRは,アカデミアと産業界の融合により,サイエンスに基づく新たな高機能材料の開発を推進する。これに合わせて,物理学専攻の博士課程学生を対象とした給付型フェローシップである「JSRフェローシップ」も創設した。 本フェローシップは,物理学の研究や発想で 学術界,産業界を発展させうる人材を支援することを目的としている。


東京大学大学院理学系研究科物理学専攻−JSR包括連携の枠組みと取り組み

開室を待つCURIE協創オフィス。最新の活動を紹介する大型のデジタルサイネージを備える。廊下側の壁はプ ロジェクタ投影もできる電子スマートウィンドウである。

2020年9月には,この包括連携のための協創オフィス「JSR・東京大学協創拠点CURIE(キュリー)」が,理学部1号館中央棟3階にオープンする。名称の「CURIE」は,物理学賞,化学賞の2度のノーベル賞を受賞したMarie Curie(マリー・キュリー)氏の名にちなみ,物理と化学の融合による大きな研究開発成果の創出を願い命名した。研究開発で重要な「好奇心=CURiosity」,「知性=Intelligence」および「感性=Emotion」の意味も込めている。分野,目的,手法,さらには,ベースとなる考え方などが大きく異なる組織間で,異文化・異分野連携を進めることにより,予想もできない飛躍的な成果が得られることを期待したい。

皆様も,どうぞお気軽にCURIEにお立ち寄りください。

理学部ニュース2020年9月号掲載

 

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