生物科学専攻の西増弘志准教授が,日本学術振興会賞および
日本学士院学術奨励賞を受賞

濡木 理(生物科学専攻 教授)


西増弘志 准教授

生物科学専攻の西増弘志准教授が,「日本学術振興会賞」および「日本学士院学術奨励賞」を受賞されました。日本学術振興会賞は,国内の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるために,創造性に富み優れた研究能力を有する45歳未満の若手研究者を早い段階から顕彰し,その研究意欲を高め,研究の発展を支援するものです。対象は人文学,社会科学および自然科学の全分野であり,学術上特に優れた成果を上げたと認められる25名程度の研究者に授与される賞です。日本学士院学術奨賞は,日本学術振興会賞受賞者の中から,今後の活躍が特に期待される6名以内に授与される賞です。

西増准教授は「ゲノム編集ツールCRISPR-Cas9の構造機能研究」における研究実績が高く評価され,今回のご受賞に至りました。CRISPR-Cas獲得免疫機構に関与するRNA依存性ヌクレアーゼCas9を用いたゲノム編集技術は,「生命の図」であるゲノム情報を改変することができるため,様々な分野において広く利用されています。西増准教授は,Cas9-ガイドRNA-標的DNA複合体の結晶構造を決定し,Cas9がDNAを切断する仕組みを世界にさきがけて解明しました。さらに,様々な細菌に由来するCas9,および,Cas9とは異なるゲノム編集ツールであるCas12の結晶構造を相次いで決定し,それらの多様な作動機構を解明しました。また,新規の転写活性化ツールや適用範囲の拡張したCas9改変体を開発し,ゲノム編集技術の高度化にも大きく貢献してきました。ご受賞をお祝い申し上げるとともに,西増弘志准教授の益々のご活躍を期待しております。

理学部ニュース2020年3月号掲載



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