理学部イメージコンテスト2019「理学の美」

 

オープンキャンパス実行委員長 田中 培生
(天文学専攻/天文学教育研究センター 准教授)

最優秀賞
「研究界の仮面ライダー」
 辻 真人(生物科学専攻 准教授)
実験の容易さから神経科学など生物科学分野で大活躍のショウジョウバエ。今回は頭部・胸部の自家蛍光を共焦点顕微鏡を用いて撮影。この後全身を透明化してニューロンを可視化する。

理学部オープンキャンパス恒例のイメージコンテストへは,2019年度も27件もの多くの方々から応募があった。どうもありがとうございました。2日間の開催期間に来場された皆様による投票の結果,1件の最優秀賞と2件の優秀賞に以下の方々の作品が選ばれた。

最優秀賞は,生物科学専攻の辻真人助教による「研究界の仮面ライダー」。生物科学の研究において大活躍のショウジョウバエ。その頭部・胸部の自家蛍光を共焦点顕微鏡を用いての撮影で,とてもインパクトの強い画像。優秀賞は,数理科学研究科の河野俊丈教授による「特異点を持つ6次曲面」。6次多項式による曲面で,65個という最大の特異点を持つ図形をクリスタルガラスに刻み込んでいて,正12面体を含み,神秘的に美しく輝いている。もう一つの優秀賞は,天文学科4年生の大和義英さんの「木曽のドームと天の川」。天文学教育研究センター木曽観測所のドームをシルエットに,天の川が天頂に向かって立ち上っている様子が,宇宙の壮大な神秘を感じさせてくれる。

優秀賞
「特異点をもつ6次曲面」
  河野 俊丈(数理科学研究科 教授)
6次多項式で定義される曲面で特異点(尖った点)の個数が65という最大の値をとるものです。曲面は正12面体の対称性をもちます。クリスタルガラスにレーザーでプロットする手法で作成しました。
優秀賞
「木曽のドームと天の川」
 大和 義英(天文学科4年生)
昨年,木曽観測所にて撮影。写真下方のドームにある望遠鏡に取り付けられた新しい装置がファーストライトを迎え,さらなる宇宙の神秘に迫ろうとしています。天の川の側の明るい流星に人々から歓声が上がりました。

これら3作品を含めて,応募された作品 はそれぞれ個性的で「理学の美」を感じさせてくれる作品であった。来訪者の皆様も,これらの写真から「理学の美」を堪能されたと思う。来訪者の皆様,そして投票いただいた皆様に感謝いたします。

理学部ニュース2019年9月号掲載

 


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