南部博士のノーベル賞受賞を記念した臨時談話会

広報誌編集委員会

南部陽一郎博士のノーベル物理学賞受賞が決まったのが2008年10月7日(火)の夜。その直後より物理学専攻の教授陣は緊急講演会の開催に向けて動き始めた。そして翌週の17日(金),17時より小柴ホールにおいて物理学教室臨時談話会「対称性の破れとは何か?- 南部陽一郎博士のノーベル賞受賞業績と今後の展望 -」は開催された。

南部先生は本学理学部物理学科のご卒業で,1949年には同物理学科で助手を務めた,理学系研究科とはゆかりの深い方である。その南部先生のノーベル賞受賞は理学系研究科にとってたいへん喜ばしいことであり,受賞まもないこの時期に談話会を開いて,今回の受賞理由である「対称性の自発的破れ」について,幅広い分野の学生や教職員を対象にわかりやすく解説し,その業績と今後の展望について考える機会をもつこととなった。 南部先生ご自身を招聘し,お話を聞くことは,南部先生がご多忙なため今回かなわなかったが,物理学専攻の柳田勉教授による「対称性の破れと現代物理学」,同じく物理学専攻の上田正仁教授による「マクロな量子現象における対称性の破れ」の講演は,質疑応答を含め1時間ずつ行われ,おおいに盛り上がりをみせた。大学院生や学部学生をはじめとする多くの人々で小柴ホールは満席となり,立ち見が出ただけでなく,ホワイエのモニター席も50名ほどの人でいっぱいになり,会場は熱気に包まれた。訪れた報道関係者も5社を数えた。

講演のあとには参加者からの熱心な質問が相次ぎ,終了時間を超過する勢いであったが,司会役を務めた大塚専攻長のたくみな進行により,19時を少しすぎたころ,会は盛況のうちに幕を降ろした。