2015/04/01

東京大学「革新分子技術」総括寄付講座の開設について

  • 国立大学法人 東京大学

東京大学は、東和薬品株式会社、日本電子株式会社、三菱化学株式会社、株式会社地球快適化インスティテュートのご寄付により、平成27年4月1日に「革新分子技術」総括寄付講座を東京大学総括プロジェクト機構(注1)内に設置いたしました。

総括寄付講座の概要

1.設置期間 平成27年4月1日~平成34年3月31日(7年間)
2.設置場所 東京大学総括プロジェクト機構
3.寄付講座の名称 「革新分子技術」総括寄付講座(英文名:Molecular Technology Innovation)
4.寄付者 東和薬品株式会社、日本電子株式会社、三菱化学株式会社、株式会社地球快適化インスティテュート
5.代表教員 中村 栄一 大学院理学系研究科教授(兼任)
6.講座教員 特任准教授ほか公募
7.連携部局 大学院理学系研究科、大学院工学系研究科、大学院医学系研究科、医学部附属病院

本講座は、部局横断型の全学的な寄付講座として設置されます。分子技術の革新により、資源利用の低エネルギー化、太陽光ならびにユビキタス元素(注2)の有効利用の道筋や医療イノベーション創出を確立していきます。また、ライフ・エネルギー分子技術イノベーションを実践できる国際的な若手人材の育成を行います。

本講座では、高齢化による医療費増大、労働人口減少、エネルギー資源の枯渇等を起源とする社会的ニーズに応える「快適・健康社会」の実現に向けて、学術および産業において「革新分子技術」の研究を行います。ライフ・エネルギーイノベーションを下支えする一連の材料創製技術に対し、先端的な分子技術を駆使して「快適・健康社会実現の社会ニーズ」に応える産業と医療システムを生み出すともに、分子技術を基本とした化学的アプローチの開拓に意欲を持つ国際的な若手人材を育成していきます。

社会的ニーズに応えるため、本講座が取り組む具体的な研究課題例は次の通りです。

  • 課題1 : 低コスト・高効率、低環境負荷で分子を探索・合成する斬新な技法開拓
  • 課題2 : 「分子を見る」斬新な電子顕微鏡科学の創出
  • 課題3 : 革新的な合成手法の開拓
  • 課題4 : 次世代低コスト材料・エネルギー・デバイスの創出

(期待される効果)

「分子を見る」分子科学を進展させることにより、これまで試行錯誤に頼ってきた分子科学から分子技術への展開が合理的、合目的に行われるようになります。この分子技術の革新により、資源利用の低エネルギー化、太陽光ならびにユビキタス元素(注2)の有効利用や医療イノベーション創出の実現に貢献します。また、低価格で高品質な材料や基盤医薬品を安定的に供給するための革新的な合成手法を開拓し、産業競争力のある物質・材料の創出を実現するとともに、精密有機合成、電子顕微鏡科学、電子デバイス科学など分野横断型の素養を身につけた、ライフ・エネルギー分子技術イノベーションを先導する国際的な若手人材を育成します。

用語解説

(注1)東京大学総括プロジェクト機構
全学として推進すべき研究プロジェクトについて、総長直轄の寄付研究部門または研究部門を設け、総括することを目的とした研究組織。寄付研究部門、学内研究連携ユニットより成る。
(注2)ユビキタス元素
酸素、珪素、アルミニウム、鉄など、資源面から見て、ありふれた入手しやすい元素のこと。