2013/1/11

「あかり」による大マゼラン雲の赤外線天体カタログ、世界へ向けて公開

発表者

  • 尾中敬(天文学専攻 教授)
  • 宇宙航空研究開発機構
  • 東京大学大学院理学系研究科
  • 神戸大学大学院理学研究科
  • 東北大学大学院理学研究科

概要

JAXA宇宙科学研究所は、赤外線天文衛星「あかり」の観測から作成した、大マゼラン雲の赤外線天体のカタログを全世界に向けて公開しました。 今回公開されたものは、5種類の赤外線波長で観測した、総計660286個の赤外線天体を含む点光源カタログと、そのうちの1757天体について、より詳しく分光観測を行ったスペクトルデータの2種類です。 点光源カタログは大マゼラン雲のカタログとして最大規模であり、またスペクトルカタログは世界で初めてのデータです。我々の銀河系から16万光年の距離にあるお隣の銀河、大マゼラン雲は、生まれたばかりの星や、進化した星の研究が盛んに行われており、「あかり」の新しい2つのカタログは、大マゼラン雲中の天体を正確に分類し、これらの研究を大きく推進させることが期待されています。 関連する2本の学術論文が、アメリカの専門誌 『アストロノミカルジャーナル』2012年12月号および2013年2月号に掲載されます。

詳細についてJAXA 宇宙科学研究所 のホームページをご覧ください。