2011/6/15

高圧下で石英ガラスにヘリウムが大量に溶解することを発見

発表者

  • 佐藤 友子(東京大学物性研究所 特任研究員;現、広島大学大学院理学研究科 助教)
  • 船守 展正(東京大学大学院理学系研究科 准教授)
  • 八木 健彦(東京大学物性研究所 教授)

概要

佐藤友子特任研究員(物性研究所;現、広島大学大学院理学研究科・助教)、船守展正准教授(大学院理学系研究科)、八木健彦教授(物性研究所)の研究グループは、石英ガラス(SiO2 ガラス)をHe 中で加圧した際に、通常の30%程度しか収縮しないという不思議な現象を発見しました。 また、この現象は、ガラスの構造中の空隙へHe が大量に溶解することに起因するものと判明しました。 ガラスへのガスの溶解に関する従来の定説とは大きく異なるものであり、希ガス同位体を利用した地球進化のモデルについて再考を促すとともに、新奇物質の創造への新しい可能性を拓くものと期待されます。 この成果は、6 月14 日(英国時間)に英国の科学誌Nature Communications電子版に掲載されました。

詳細について東京大学物性研究所のホームページをご覧ください。