2003/11/27
コンピュータ速度とネットワークデータ転送速度の世界最高記録を達成
- SC2003国際会議でゴードン・ベル賞と最高バンド幅・距離積賞を東大グループが受賞 -

ゴードン・ベル賞を受賞した4人

データレゼボワールの一部
11月20に行われたSC2003国際会議の受賞セッションにおいて、東京大学の牧野淳一郎(理学系研究科助教授)、福重俊幸(大学院総合文化研究科助手)、国立天文台理論天文学研究系の小久保英一郎、台坂博の研究グループが、最高速の科学技術計算を実現したことに対して贈られるゴードン・ベル賞を、33.4Tflopsを同グループが研究開発したGRAPE-6コンピュータ上で実現したことにより受賞した。また、平木 敬(情報理工学系研究科教授)をリーダーとするデータレゼボワール・プロジェクトチーム(東京大学、富士通研究所、富士通コンピュータテクノロジーズ)が24,000kmのネットワーク上で7.56Gbpsのディスク間データ転送を行い、最高速の長距離ネットワーク上データ転送を実現したことに対して贈られるBWC2003最高バンド幅・距離積賞を受賞した。
コンピュータの計算速度、ネットワーク上でのデータ転送速度は、将来の計算システムを支える最も重要な性能指標であり、この双方における最高性能を共に東京大学を中心とする研究チームが実現したことは、今後のスーパーコンピューティングの進展に対し、大きな意義を持つであろう。