訪問前後の活動

理学部学生選抜国際派遣プログラム 第7回 UCSB, Caltech and UCLA

メンバーが発表されてから、3回ミーティングが開かれた。当初はメンバー間の会話に詰まることも多かったが、このプログラムを通じて、ESSVAP7期生間の交流が一つ大きな変化であったと思う。メンバーが発表された当時は彼らの名前と所属しか知らなかったが、プログラムが終わった今、メンバー間の交流は非常に盛んになっている。我々はアメリカの優秀な人々と交流するだけに限らず、メンバー間での交流からも多くのことを学んだだろう。

11月29日に開かれた最初のミーティングでは、自己紹介の後、引率者の五所恵実子先生からプログラムの概要を聞き、紹介冊子の作り方を相談した。またこのときグループでの訪問先希望を提出し、その希望に基づいてUCSBはGraduate School OfficeのWalter BogganさんとHaley Ortonさんが、CaltechはShrinivas Kulkarni教授と教授の奥様、Hiromi Komiyaさん、そしてHiroshi Ooguri教授が、UCLAではInternational Visitor BureauのGohar Grigorianさん、CNSIのJia Ming Chenさん、そしてPaul Weiss教授が、それぞれ魅力的なプランをくんでくださった。これらの親切なアレンジのおかげでグループ訪問はとても充実したものになり、我々としても非常に感謝している。

2回目のミーティングは一月上旬に開かれた。そこで我々は紹介冊子の内容を詳細に詰めた。結局この冊子はアメリカの学生や教授との交流に非常に役立った。日本の電車文化は彼らにとって驚きであったし、安田講堂の美しい写真は東大への大きな興味を引き寄せた。また冊子作りに加えプログラムの日程も伝えられ、私たちは個人訪問のアレンジを始めた。分野が近い学生と協力して訪問希望をアレンジする学生もいれば、ESSVAPの先輩方にアドバイスを求める学生もいた。この個人訪問アレンジを自分自身でやることで、プログラムの具体的な実感がわいてきた。

1月後半に開かれた3回目のミーティングでは、アメリカ人の方をお招きし、アメリカでの生活についてアドバイスをくださった。その頃は、我々は訪問先の研究室の論文を読んだり、ILOのサポートのもと冊子作りに励んだり、訪問先への贈り物選びなどで忙しくしていた。しかし、このような準備やメンバー間の交流を通じて、他学科の生活やその分野へのモチベーションを学ぶことも多く、実際この期間は非常に充実したものであった。

3月5日に東京を発ち、アメリカで多くの刺激を受け3月14日に帰国した。東京についてから、今はこの経験を咀嚼しようと最大限努力している。アメリカの大学の影響をうけ、我々メンバー間の交流も目に見えて増えていた。アメリカの人々との交流を持ち続けている学生も多く、留学を計画している学生や日本の良さを再発見する人もいる。この第7回ESSVAPプログラムは科学に対する我々の考え方に大きく影響し、自分の能力をのばす多くのヒントを与えてくれる結果となった。

(樊 星)