DATE2020.11.27 #受賞・表彰
生物科学専攻の吉種光助教が、U.S. National Academy of MedicineのHealthy Longevity部門で、Catalyst Awardを受賞

吉種光助教
本研究科生物科学専攻の吉種光助教が、U.S. National Academy of Medicine (米国医学アカデミー:略称NAM) の Healthy Longevity部門で、Catalyst Awardを受賞されました。本賞は世界各国で進行する高齢化社会の課題を解決する優れたアイデアを世界各国から募った国際的な賞であり、単なる延命ではなく、健康寿命の延伸に重要な貢献をなす研究成果および現実的な応用へのアイデアを提案した研究者に贈られるものです。受賞対象となった研究テーマは「Age-related Physiological Dysfunction Based on Clock Aging(時計老化に基づく個体老化)」、サブテーマは「概日時計からの機能出力リズムが老化症状を導く分子メカニズムとその積極的介入による操作」です。
吉種光助教は概日時計の分子メカニズムを専門としていますが、概日時計の機能破綻が個体レベルでは老化様症状を導くことから、老化現象の少なくとも一部は加齢に基づく概日時計の機能破綻が原因なのではないかと着目し、マウスを用いた研究を展開されました。今後、概日時計の機能破綻が老化様症状を導く分子メカニズムを解明し、さらにヒトを対象とした応用研究への展開を目指されています。このたびの受賞をお祝い申し上げますとともに、益々の御活躍を期待しております。
U.S. National Academy of Medicine Catalyst Award
https://healthylongevitychallenge.org/category/japan-agency-for-medical-research-and-development/?post_types=winner
(文責:生物科学専攻 教授 深田吉孝)