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2020/11/13
小柴昌俊先生の訃報に接して
東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊先生の突然の訃報に接し、理学系研究科構成員一同言葉を失っています。心より深い哀悼の意を表します。
小柴先生は東京大学理学部卒業後、米国の大学院修了を経て本学に戻られ、助教授・教授を長く務められました。この間に準備を開始したカミオカンデは1983年に稼働し、1987年には大マゼラン星雲で起きた超新星爆発からのニュートリノを世界で初めて観測し、2002年のノーベル物理学賞など数多くの賞を受賞されました。またこの研究は、2015年の梶田教授のニュートリノ振動のノーベル賞受賞にもつながりました。先生の多大なる学術へのご貢献に、理学系一同、心より感謝しております。
本学退官後も、基礎科学の発展と若い人たちへの研究指導や啓蒙活動を続けられ、多くの研究者を育てられました。鋭い直感と情熱にあふれた先生のご研究と誠実なお人柄に敬意を表し、心から深くご冥福をお祈り申し上げます。令和2年11月13日
理学系研究科長 星野 真弘
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―