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2020/11/04
濵口宏夫名誉教授、瑞宝中綬章を受章

濵口宏夫名誉教授
東京大学名誉教授濵口宏夫教授が、 2020年11月3日(火曜日)の褒章発令において、長年にわたる教育と研究の卓越したご功労が認められ、瑞宝中綬章を受章されました。
濵口教授は、振動ラマン分光の手法を中心として、分光学の新しい実験手法を次々と開発し、溶液におけるさまざまな分子の超高速過程を明らかにされたばかりでなく、分光学の対象を、分子から生細胞にまで広げ、分子分光学のフロンティアを開拓されました。そして、生きている細胞のミトコンドリアのラマンスペクトル中に生命のラマン指標とよばれるピークを発見され、生命の分光学を切り開かれました.さらに、単一生細胞の時空間解析を目指して、染色や標識を必要としない独自の振動分光イメージング手法を開発されました。
濵口教授のご研究は、独創性においても、また、学術としての価値においても極めて高いものばかりであり、国際的に極めて高く評価されています。濵口教授は、東京大学を2012年4月にご退職後、早稲田大学にて客員教授として研究プロジェクトを推進されるとともに、台湾国立交通大學理学院講座教授として研究と教育に従事され、現在も、台湾国立交通大學終身講座教授として国際的に活躍しておられます。
ここに、濵口教授のご受章を心よりお祝いいたします。
内閣府ウェブサイト
https://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/r02aki.html
(文責:化学専攻 教授 山内薫)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―