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化学専攻の中川悠太さんが東大Three Minute Thesisで優勝
化学専攻の中川悠太さん(博士課程1年)が2020年5月23日に行われた東大Three Minute Thesis (東大3MT)で優勝しました。東大3MTは、全学の博士課程の学生が対象となるプレゼンテーションコンテストであり、参加者自身の研究を1枚のスライドを用いた3分間の英語スピーチで紹介する形式で行われました。優勝した中川さんは、今秋に行われるアジア太平洋地域3MT大会に東京大学代表として参加することが決まっています。
この度中川さんが優勝したプレゼンテーションの内容は、がん再発の一因として考えられている増殖が遅いがん細胞を、私の研究室で開発した独自技術である液滴マイクロ流体チップを活用して高速に識別して選抜する手法についてのものでした。中川さんの発表は、独創的かつ魅力的な研究内容だけにとどまらず、専門家ではない審査員にも分かりやすく伝わるように、使用する専門用語の数を絞って1語1語丁寧に吟味の上に準備された発表であり、その明瞭性と英語力も高く評価され、優勝に至りました。
この度の優勝をお祝いするとともに、中川さんのこれからのさらなる活躍を祈念しています。

細胞の選抜に用いる液滴マイクロ流体チップを持つ中川さんと実験装置
3MT優勝 東京大学広報記事
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00049.html
3MT発表動画
https://youtu.be/p5VHByDgOWs?list=PL5wKbybybrKbGfoM7CqFO8HypirQwjmKc
関連論文とプレスリリース
https://advances.sciencemag.org/content/6/22/eaba6712
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/6834/
(文責:化学専攻 教授 合田圭介)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―