DATE2020.04.01 #受賞・表彰
東京大学は、4月1日付けで、中村栄一名誉教授に対して東京大学特別教授の称号を授与しました

中村栄一名誉教授
2020年4月1日付けで、化学専攻の中村栄一特任教授・名誉教授へ東京大学「特別教授」の称号が授与されました。心よりお慶び申し上げます。 特別教授は東京大学が2019年度より新たに設けた「特別教授制度」及び「特命教授制度」の枠組みに基づく称号です。特別教授は,「東京大学における研究力の維持・強化、本学研究の世界的プレゼンスの向上を目的として、国内外において現に極めて評価の高い研究を遂行しており、その継続・発展が期待され本学にとって極めて重要と考えられる者に『特別教授』の称号を付与し,最長75歳まで研究に専念するもの」とされています。
今回の「特別教授」称号授与は、中村教授がこれまで取り組んできた物理有機化学、合成化学、材料科学への貢献が評価されたものです。中村教授は、”Scientists should provide solutions to social problems and dreams for people”をモットーに、「人々の夢の実現」、「健やかな生活」、「資源問題やエネルギー問題」への貢献を目標とし、原子分解能電子顕微鏡による新しい分子科学の開拓、ユビキタス元素を用いた有機合成反応開発、さらには有機デバイスや医薬に資する新材料開発など、幅広い研究に取り組んでこられました。これまでに、紫綬褒章、藤原賞、日本化学会賞、アメリカ化学会賞、王立化学会創立100周年記念賞、フンボルト研究賞、西安交通大学名誉教授、華東理工大学名誉教授、天津大学名誉教授等、多数の賞をご授賞され、日本学術会議会員として活躍しておられます。また米国芸術科学アカデミーに外国人名誉会員として所属しておられます。
中村教授の今後益々のご活躍を祈念いたします。
(文責:理学系研究科長 星野真弘)