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2019/12/26
小間篤名誉教授が令和元年秋の叙勲 瑞宝中綬章を受章

小間篤名誉教授
本研究科名誉教授(化学専攻)の小間篤先生が、令和元年秋の叙勲において瑞宝中綬章を受章されました。
小間先生は、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻のご出身で、東京大学工学部物理工学科の助手、講師、筑波大学物質工学系助教授を経て、1986年に東京大学大学院理学系研究科化学専攻教授に着任されました。以降、2003年に東京大学を定年退職されるまで、本研究科の教育と研究に尽力され、多くの後進を育てられました。またこの間、東京大学理学系研究科長・理学部長ならびに東京大学副学長として学内行政にも多大な貢献をされました。
東京大学をご退職後は、高エネルギー加速器研究機構物質科学研究所長や同機構理事、総合研究大学院大学の評議員、科学技術振興機構の研究主監などを歴任され、2011年からの6年間は公立大学法人秋田県立大学の理事長兼学長をつとめられました。
小間先生は、半導体物性・薄膜・表面科学の分野において特に顕著な研究業績をあげられました。なかでも、先生が提唱されたファンデルワールス・エピタキシー法は、固体を原子・分子レベルで設計し構築する手法として名高く、今日グラフェンなど低次元物質が注目される中、同手法が再び脚光を浴びています。
この度の小間先生のご受章を心よりお祝いし、益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
令和元年秋の叙勲
https://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/r01aki/meibo_jokun.html
(文責:化学専攻 教授 長谷川哲也)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―