2019/09/27

平野博之教授が2019年度日本遺伝学会木原賞を受賞

 

生物科学専攻の平野博之教授が、「多面的アプローチによるイネの進化遺伝学的研究」の功績により、日本遺伝学会木原賞を受賞されました。ご受賞を心よりお祝い申し上げます。

本賞は、コムギゲノムの研究を中心に遺伝・進化学の分野で世界的な業績を残した木原均博士を称えて設立され、遺伝学の分野で優れた業績をあげた研究者に授与されるもので、過去には、本庶佑教授、利根川進教授も受賞されました。植物科学分野では、角谷徹仁生物科学専攻教授らに続く5人目の受賞となります。

平野先生は、国立遺伝学研究所の助手時代、米の品質を決定するWAXY 遺伝子の発現制御機構の研究においてイネを使った研究に着手されました。東京大学では、単子葉類のモデル系としてイネの形態形成に着目し、その遺伝的制御機構に関する数多くの業績をあげてこられました。また、イネで得られた知見を、シロイヌナズナなどの他の植物と比較することにより、遺伝子機能の共通性や独自性を明らかにされてきました。中でも、花の発生や幹細胞に関する研究を精力的に推進し、被子植物の進化発生機構の解明に大きく貢献されています。なお、花の発生に関する知見をまとめた「花の分子発生遺伝学」(平野博之・阿部光知 共著)はわかりやすい名著です。

これらの一連の業績が高く評価され、今回の受賞につながりました。平野先生の今後ますますのご活躍を祈念いたします。

(左)平野博之教授、(右)小林武彦遺伝学会会長(生物科学専攻兼担)

2019年度日本遺伝学会木原賞
https://gsj3.org/newslist/2019/news660/


(文責:生物科学専攻 助教 田中若奈、生物科学専攻 教授 寺島一郎)

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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