2019/07/18

生物科学専攻の程久美子准教授が2019年日本核酸医薬学会学術賞を受賞

32

程久美子准教授


生物科学専攻の程久美子准教授が2019年日本核酸医薬学会学術賞を受賞されました。この賞は核酸医薬の基礎および応用に関する優れた研究業績をあげ、核酸医薬の発展に著しく貢献した研究者に授与される賞で、受賞業績は「RNAサイレンシングの分子機構解明とsiRNA分子設計」です。

siRNAという小さなRNAは、RNAサイレンシングという機構により相補的な塩基配列をもつ遺伝子の発現を抑制します。そのため、siRNAは疾患の原因遺伝子を特異的に抑制する核酸医薬品として利用されることが期待されてきました。しかし、医薬品として利用するためには、特異性が十分高く、副作用的効果がないという条件を満たしていることが重要で、siRNA核酸医薬品はこのような条件をクリアできない状況が長く続きました。程博士は今回、RNAサイレンシングの未解明のメカニズムを、生命科学的研究と情報科学的解析手法を組み合わせるという新しい方法で明確にすることで、これまでのsiRNAのさまざまな問題点を根源的に解決し、臨床応用可能なsiRNA選択法の基盤を作ったことが評価されました。本研究成果は近い将来に社会実装されることが強く期待されています。

ご受賞をお祝い申し上げますとともに、益々の御活躍を期待しております。

日本核酸医薬学会学術賞
http://nats.kenkyuukai.jp/special/?id=29637

(文責:生物科学専攻 教授 黒田真也)




―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

  • このエントリーをはてなブックマークに追加