2019/03/19

化学専攻の小林修教授が第71回日本化学会賞を受賞

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小林修教授


この度化学専攻の小林修教授が第71回日本化学会賞を受賞されました。小林先生のご受賞を心よりお祝い申し上げます。

本賞は、化学の分野の学術研究において大きな貢献をされた研究者に贈られる賞です。小林先生は、グリーン・サスティナブルケミストリーの実現を目指し、人類の福祉に重要な化学製品を生み出す過程で大量に排出される廃棄物の大幅な削減を、有機合成化学の立場から可能にする研究を行ってこられました。具体的には、有機溶媒に代わる反応溶媒として地球上に豊富に存在する水を用いる有機合成反応の開発、高価で有害であるが有用な金属触媒の高分子上への固定化による何度もリサイクル可能な固定化金属触媒の開発、有機分子の基本骨格を構築する高効率・高選択的な触媒的炭素―炭素結合生成反応の開発、触媒を担持した反応カラムに反応原料を流通させて連続的に合成を行うフロー精密合成法の開発等を行われてきました。これらの研究を通して開発された環境調和型の有機合成手法は画期的であり、学術界のみならず産業界からも大きな注目を集めております。

小林先生は、常に有機合成化学における新しいフロンティアを開拓し続けて来られており、そのご業績が高く評価され、今回のご受賞となりました。今後の小林先生の一層のご活躍を祈念いたします。

第71回日本化学会賞
http://www.chemistry.or.jp/news/information/30-6.html

(文責:化学専攻 准教授 山下恭弘)

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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